別名南高尾セブンサミッツは、高尾山の南側に位置する八王子市と町田市、そして神奈川県相模原市と境界を接する尾根に連なる7ピークを言います。全長約10km超のロングルートです。世界一登山者が多いと言われる人気の高尾山とは、また違った味わいを感じます。
スペシャル感マシマシなネーミングで人気の縦走路
世界に誇る高尾山登山口駅の京王・高尾山口駅を南側に国道20号を渡った先の住宅街から、東京の大垂水峠までの間に連なる7ピークを南高尾セブンサミッツと呼んでいます。さながら円卓を囲む7人の騎士をG7サミッツ風に呼称したのでしょうか。真意は不明ですが、特別感マシマシなネーミングは、多くのハイカーに訴求しています。
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ルートは先述の通り、京王・高尾山口駅側から草戸山、榎窪山、泰光寺山、入沢山、中沢山、コンピラ山、大洞山の7座です。最高峰は大洞山の536m。もっとも標高が低いのは草戸山の354mです。ここでは大垂水峠側から入山します。高いところから順に下っていくルートになります。
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見晴台から見える丹沢山系と富士山と感動の出会い
大垂水峠へはJR中央本線・高尾駅と相模湖駅間を定期バスが通っています。大垂水バス停から城山側と反対側に登山口が空いています。緩やかな登り始めから約30分、稜線に出てほどなくで大洞山の山頂に立ちます。
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山頂からの眺望はゼロです。山名標識よりも関東ふれあいの道ボードのほうが目立ちます。南高尾セブンサミッツの一部の山は、雲取山や川苔山や、ましてや高尾山のような立派な石柱標がないので、それと気づかずに通過してしまいそうなので、要注意です。
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大洞山では見るものもないので、そのまま先に歩を進めましょう。10数分もすればコンピラ山です。標高514mの山頂はベンチとリュック掛けが並ぶ手作りの展望ベンチとなっています。大洞山には立派なベンチがありますが雑草に覆われ始めています。休憩ならコンピラ山の方が適しているかと。
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3座目は標高494mの中沢山の山頂には観音様が南側に向いていらっしゃいます。観音様が眺望されているのは東丹沢の方向です。お足下に山名板が置かれています。
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中沢山から次の入沢山に向かう途次に絶好の展望スポット、見晴台が現れます。登山道に沿うように設えられたウッドベンチは背中に、コンピラ山同様のリュック掛けが並んでいます。「まぁ、お座りなさいな」と促されているようです。お言葉に甘えて、小休止。
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眼前には津久井湖に注ぐ相模川と丹沢の山並み。西側に鋭鋒を認めれば特徴的な大室山の山頂部。寄り添う白い影は冠雪の富士山。眼福のひとときですね。
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