なわとびといえば、子供の頃にやったことがあるという人が多いですよね。自分や他の人が回す縄を連続して飛び越える遊びとして広く知られていますが、ただ遊ぶだけではなく意外とその世界は奥深いようです。今回はそんな「なわとび」について詳しく見ていきましょう。
競技としてのなわとび「ジャンプロープ」
子どもが遊ぶ以外に思いつくのはエクササイズくらいのイメージですが、実はなわとびは日本を含めた世界60カ国以上で「競技」として普及しています。
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その競技は「ジャンプロープ」と呼ばれ、2本のロープをターナー(回し手)が回しながら、その中でジャンパー(跳び手)が色々な技を繰り出しながら飛ぶ「ダブルダッチ」が有名です。ダブルダッチにはスピード、規定、フリースタイル、フュージョンの4種目があり、そのなかでもスピード、規定、フリースタイルは、ジャンパーが1人のシングルスと2人のダブルスに分かれています。
速さを競うものからダンスのようなものまで
ダブルダッチの種目である「スピード」は、2分間でいかに速く跳ぶことができるかを競うもの。計測されるのはジャンパーの左足が床についた回数で、シングルスの世界記録はなんと400回を超えるという驚きの速さです。
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「規定」は決められた時間内に定められた演技をおこない、その正確さと優雅さが判定されるという種目。特にダブルスでは、演技する2人の動きが一致するかどうかも重要です。
「フリースタイル」は1分間に独自の演技を披露するもので、高得点を取るためには高度なテクニックはもちろん、チームワークやオリジナリティも大切で、演技中にターナーとジャンパーが交代することが可能です。また、「フュージョン」はフリースタイルの演技に音楽を融合(フュージョン)させたもの。メンバーの人数は無制限となり、制限時間内にチーム独自の演技をおこないます。