冬の時期になると、雪国で必ず行われる「雪かき」。北海道士別市では、雪かきを競技化した「国際雪ハネ選手権」というものが存在します。実は、雪の多い北海道では雪かきのスポーツが盛ん。どのような競技があるのか見ていきましょう。
4人チーム戦の「国際雪ハネ選手権」
国際雪ハネ選手権は4人編成のチームを組み、雪山に埋められたボールをスコップで掘り出すスピードを競います。埋められている5色のボールのうち、先に3色のボールをゴール地点に集めた方が勝利というルール。トーナメント方式で優勝チームが決定します。
国際雪ハネ選手権は、北海道士別市で開催される4大祭りのひとつである「しべつ雪まつり」のイベントのひとつ。毎年2月上旬に開催され、士別の冬を代表する一大イベントとなっています。一度休止していましたが、2023年に「国際雪ハネ選手権~REBORN~2023」として復活。2024年2月にも大会が開催されました。
雪ハネ作業は意外にハード!
ボールがエリアのどこに埋められているか分からないため、掘っても見つからなければそれだけ体力が奪われるハードな競技です。参加した人からは「きついけれど、とても楽しい」という声も。体力はもちろんですが、ボールを掘り当てられる運も勝利のカギかもしれません。
ちなみに「雪ハネ」という言葉は、北海道の方言で「雪かき」のこと。北海道内でも、サラサラとした雪が降る内陸の地域で使われている表現。また、北海道でも湿った重たい雪が降る日本海側の地域では、「雪なげ」という言葉が使われるそうです。