キャンプをはじめとした「外アソビ」の移動ツールとして便利な自動車。最近では愛車にルーフラックを装着して、積載量を増やしたり、室内に入れたくない汚れものをラックに置いたりする人が多い。
ただしラックの装着が万能かというと弱点もある。今回はその解説と、それらを解決する画期的なアイテムを紹介します。
「ワンタッチでルーフキャリアが外れたらいいのに」という願望を実現可能に
サーフボードや自転車が積める、ととても便利なルーフキャリア。ただ街乗りなどの普段使いでは、風切り音が気になったり、高さ制限のある立体駐車場で気を遣う必要があったりするため、装着をためらうユーザーも多いだろう。
そこで「ワンタッチで手軽に脱着ができるルーフキャリアがあればいいのに」と考えたことはないだろうか。じつはそんな画期的な製品があり、なんと吸盤でルーフバーをボディに装着するという驚きのアイテム。
脱着はとても簡単。まず吸盤(真空マウント)をボディに装着し、吸盤内の空気を抜いて真空にする往復ポンプを複数回プッシュするだけで強力に吸着。外すときは吸盤部の突起を押せば、吸盤内に空気が入ってボディから外れる。クルマを傷つける心配もなく、穴を開ける必要もない革新的なシステムだ。
アメリカのフロリダ州にあるメーカー、Sea Sucker(シーサッカー)が開発した「モンキーバー」という製品で、取材時点では「プロトアウトドアーズ」が日本国内で取り扱っている。なお「プロト」は長きにわたり国内で二輪車と四輪車用パーツを販売してきたメーカーで、同社がアウトドアに特化した商品群を展開するために立ち上げたブランドが「プロトアウトドアーズ」になる。
当然ながら気になるのが「吸盤で固定なんて、走行中に外れないの?」だろうが、もちろん問題ない。先の吸盤(真空マウント)にはいくつかサイズがあって、たとえば4.5インチタイプなら引っ張り荷重が54kg、6インチタイプなら95kgまで耐えられる設計になっている。なおアメリカ本国ではカーディーラーのオプションとしても採用されるほど。
またスキーやスノーボード用のラックだけでなく、なんと自転車を積むためのサイクルラックまで取り揃えている。じっさい国際自転車競技連合(UCI)のオフィシャルサポーターとして、サイクルキャリアを供給している実績もあり、その実力は折り紙付き。