三密を避けることができるという理由で、コロナ禍をきっかけにキャンピングカー人気に拍車がかかりました。これまでキャンピングカーといえば、トラックベースのトラキャンやハイエースベースのキャブコンバージョンなど、日常使いでは多少取り回しに不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。そこでよりカジュアルに車中泊を楽しめるホンダ・ステップワゴンや同新型フリードをベースにしたミニバンベースのキャンピングカーがにわかに人気を博しています。
横浜市を拠点にオリジナルのキャンピングカー販売はもちろん、修理やメンテナンスまでキャンピングカーを知り尽くした「Rocky2」が、東京オートサロン2025に現行型ステップワゴン(RP型)と新型フリード(GT型)を出展しました。
Mクラスミニバンとして万能なバンコンバージョン
新型フリードよりもひと回り大きいステップワゴンMV(マウンテン・ビレッジ)は、乗車定員5名・就寝定員2名を確保した広大な室内空間が広がります。就寝用のベッドサイズは長さ2100mm×幅1000〜1250mmとなり、大人二人でゆったりと過ごせる居住性が魅力です。
また、リヤの左右にはキャビネットが備わるほか、限られたスペースながらも収納などのレイアウトは工夫されたもので、新型フリードと同様にフレキシブルテーブルが備わることで大人4人がゆったり寛ぐことができます。もちろん足元にもゆとりがあり、一緒に出かけた気心知れたキャンパー仲間と車中泊キャンプを満喫することができます。
走行充電+外部充電システムを搭載
床下にすっきり収納される注目の「リチウムイオンバッテリーシステム」は、200Ahのリチウムイオンバッテリー / CTEK走行充電器 / CTEKスマートパス / 電装スイッチパネル / バッテリーモニター / LED照明×2で構成され、「外部充電システム」(50Ahサブバッテリーチャージャー /外部電源コネクター / 外部電源ケーブル / AC100Vコンセント×2)も用意されます。
もちろん標準の「電装キット」でもキャンピングカーとして充実していますが、オプションで用意されるルーフクーラーは、リチウムイオンバッテリーだけでエンジンを始動することなく、6~7時間の利用が可能。もちろんしっかりと断熱加工を行なうRocky2ならではの架装が施され、真夏のキャンプでも快適に過ごせる必須のアイテムです。
また、リチウムイオンバッテリーの耐久性は鉛バッテリーに対して3倍程度の耐久性があり、10年前のバッテリーがまだまだ現役で活躍しているそうです。購入時は少々値が張りますが、下取りに出すときに価格差が生まれるため、人気装備の一つとなっています。このあたりはキャンピングカー以外でもバッテリーに長けている同社の経験が生きていることは間違いありません。