2024年12月14日(土)、15日(日)の2日間、神奈川県平塚市の「THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA」(ジ アウトレット湘南平塚)で、「第57回 関東キャンピングカー商談会ジ・アウトレット湘南平塚」が開催されました。関東キャンピングカー振興会が主催する同イベントには、キャンピングカービルダーなど17社が参加し、31台の車両が展示されました。そこでソトラバ編集部は現地へ駆けつけ、憧れのキャンピングカーのなかから選りすぐりのモデルをレポートします。
冬の車中泊は防寒対策が必須
一般的にキャンプのベストシーズンは、春と秋といわれていますが、空気の透明度が上がり、人の少ない冬キャンプも楽しいものです。ただし、冬のキャンプでは防寒対策が重要となり、キャンプを始めたばかりの人にとってはハードルが高いのも否めない事実。
また、それだけに荷物が嵩張ってしまうことで敬遠している人も多いのではないでしょうか? 最近は発熱や蓄熱ウェアなど防寒着の進化により過ごしやすくなってはいるものの、就寝時をいかに暖かく過ごせるかが大きなテーマになっています。
冬の車中泊が快適至極な床暖仕様
そんな冬の車中泊をテーマに真正面から向き合ったモデルが丸十自動車(まるじゅうじどうしゃ)の『床暖房エブリイ・ジョインターボ』です。このモデルはネーミングの通りスズキのエブリイ・ジョインターボをベースに床暖房を与えたもので、寒い冬でも快適に過ごせるのが大きな魅力。
独自に設計・開発した就寝用マットに電気式の床暖房を組み合わせ、100Vの電源を使って温めるというもので、熱源となる素材には住宅設備の床暖房システムが使用さています。ベッドマット自体は2ピースデザインを採用し、単体でのサイズは長さ900mm×幅500mm×厚さ100mm。このマットを縦に並べることで全長が1800mmとなり、大人が伸びのびと就寝することが可能。マット自体に高反発ウレタン素材を使用しているので寝心地は抜群です。
ポータブル電源で床暖房やクーラーを稼働
床暖房として使用される伝熱シートの最大消費電力は65W、安定消費電力35Wとなり、ポータブル電源(推奨は1000W~4000W)を使用することで暖かな車中泊が楽しめます。温度調節にはコタツ温度スイッチが流用され、自動で快適な温度をキープしてくれるのもうれしい限り。マットに負荷がかかると自動的に温度を上げ、安全対策として温度が40℃以上になるとセーフティ機能が自動的に働くように設計されています。
同モデルは快適な床暖房システムの他にも、クーラーを標準装備しているので夏場のキャンプでも快適に過ごせます。また、軽自動車の弱点でもある天井部分の防音・断熱の弱さも建築用の断熱材を使用することで克服しているのも大きなポイント。断熱素材を使用することで天井を叩く雨音を軽減すると共に、直射日光による室内温度の上昇を軽減。車内の熱や涼しさを逃すことなく快適な空間を維持することに貢献してくれます。
冬の車中泊で暖かく寝ることを前提に開発された『床暖房エブリイ・ジョインターボ』。狭い車内でストーブや炎を使う暖房器具は一酸化炭素中毒の危険性をともなう非常に危険な行為ですが、電気を使用する床暖房は一酸化炭素を出すことがないので安心して使用することができます。同モデルはズズキ・エブリイ・ジョインターボをベース車両とし、CVTの2WDと4WDをラインナップ。設定価格は2WDモデルで298万円~、4WDデモルが313万円6500円~となっています。