電車での釣行は、釣り場で駐車スペースの確保が難しい場合や、クルマを所有していない人にとって便利な選択肢です。しかし、本格的な釣り装備で電車に乗るのに気が引けたり、迷惑にならないか不安を抱えたりする人も多いでしょう。今回は、電車で釣りに行く際の装備の選び方やマナーについて紹介します。
荷物はなるべくコンパクトに
限られた空間の電車内やホームで周囲の人々の邪魔にならないように、荷物をなるべくコンパクトにすることが大切です。釣り竿は全長50cm以下まで短くなる「コンパクトロッド」を選びましょう。リュックやバックに収納でき、持ち運びが簡単です。
釣った魚を持ち帰るためのクーラーボックスも、できる限り小さいサイズを選びます。25Lのクーラーボックスは汎用性が高いといわれていますが、電車での移動には少々大きすぎるかもしれません。駅の改札口の幅は55cm程度が多いことも考慮すると、10~15L程度のサイズが扱いやすく、ほかの乗客に迷惑をかけずに持ち運べます。さらに、キャリーカートに荷物を1つにまとめて運ぶのもおすすめです。
魚の臭い対策も万全に
車内では、魚の臭いを発生さないように注意したいもの。釣りが終わった後は、現場でクーラーボックスの外側をしっかり洗い、魚の臭いを落とすことが重要です。手や衣類についた臭いには、魚専用の消臭スプレーをかけるとよいでしょう。また臭いの主な原因となる「トリメチルアミン」はアルカリ性のため、酸性の酢やクエン酸水で薄めたものを使用するのも効果的です。