バラといえば春に一斉に咲くイメージが強いのですが、秋もまたバラの季節として有名です。地域によって異なりますが、例年10月〜11月下旬頃開花し、春に比べると開花する品種は少なく、花は小さいものの香りや花色が濃くロマンチックな気分に浸れます。
また、過ごしやすくなったこの季節は、バラの花びらが痛まずに写真を撮りやすい時期でもあります。今回は秋バラのオススメ品種と勧賞できる場所をご紹介します。
大人チックな色味がたまらない【マチルダ】
マチルダは、アイボリーから淡いピンク色のグラデーションが特徴の四季咲きで、開花するにつれて花弁がウェーブする可愛らしさ満点のバラです。フリルが入るため、花は大きく見え存在感があります。春はかなりの花数になり、思わずうっとりと眺めてしまうバラの一つです。
濃い色の背景と合わせ、コントラストを作って写真に収めるのも良いですね。そんなマチルダは神代植物公園や、生田緑地ばら苑などで見ることができます。
色も大きさも存在感バツグン【フリオ・イグレシアス】
フランスの有名なバラ作出者である園芸育種会社メイアン(Meilland)が作り出した、ワインレッドのような深い赤が多めで、クリーム色の絞りが入る四季咲きのバラは11cm程の花を咲かせます。色も大きさも存在感のあるバラです。
メイアン社は、このバラを『史上最高の歌手に贈る特別なバラ』と称し、スペインの超有名な歌手フリオ・イグレシアス氏の名を冠しました。横浜イングリッシュガーデン、平塚市花菜ガーデンで見ることができます。
秋色全開! 珍しい色の組み合わせが美しい
【ディスタント・ドラムス】
オレンジのようなベージュをベースに、ピンクやラベンダー色が混ざり合ったグラデーションの8cmほどの花を咲かせるディスタントドラムスは、複雑で奥深い色合いが特徴の四季咲きのバラです。
アンティークな雰囲気が漂い、色合いが咲き進むにつれて変化するのも、また魅力的なポイント。旧古河庭園や、四季の香ローズガーデンなどで見ることができます。