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首都圏ハイカー御用達! 全国区な山名じゃない上野村の「要害山」でプチ低山登山を満喫

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要害山とググると、ざっくりと全国で10近くの候補が表示されます。そんな全国的な要害山のなかでもメジャーなのは山梨県甲府市の「要害山」です。さすが武田信玄の威光強しですが、ここでピックアップしたいのは、同じ山梨県でも“じゃないほう”方の要害山で、同県東端・上野原市にある低山です。

要害の地の例えにふさわしい見晴らしの良い低山

首都圏ハイカーの登山路線とも言える中央本線・上野原駅からバスで約20分ほど。要害山単座の登頂なら鏡渡橋バス停で下車し、小倉集落から山の神神社を経由して30分ほどで標高536mの山頂に立つことができます。

要害山の謂れは地形が険しく敵からの攻撃を防ぐのに有利な場所。つまり戦国期前後で活躍した武士たちの守り城や砦が置かれた山で、見晴しに優れた場所を意味しています。実際に上野原・要害山頂からの眺望も優れた見晴らしで、上野原市街はもちろん、丹沢山系に富士山の姿をとらえることができます。さすがに戦国時代は甲斐・相模・武蔵国境において最大級の山城だった大倉砦が置かれていただけの眺望です。

古の時代は勇ましき存在でしたが、そのたおやかに丸い山容から地元の方にはおっぱい山と呼ばれてもいるとか。周囲にはコヤシロ山、尾続山など標高500m~600m級のピークが尾根をつなげているので、要害山単座の登頂だけでなく、尾根ハイクの周回を楽しむハイカーが多いと思います。2時間半前後で踏破できるので、冬のトレーニングハイクとしてもこれからの季節にはおススメです。