猛暑の夏もようやく終わり、少しずつ過ごしやすい季節になりました。キャンパーにとって秋はキャンプのベストシーズンとも言われ、快適にキャンプを楽しめる季節です。すでに秋のキャンプ計画を立てているキャンパーの方も多いことでしょう。そこでベストシーズンとはいえ少しずつ寒暖差が厳しくなる、秋のキャンプの注意点をご紹介します。
標高が高いロケーションでは防寒対策が必要不可欠
ベテランキャンパーの方なら心配する必要はありませんが、キャンプ初心者の方にとって秋のキャンプはつねに快適ではないことを知っておく必要があります。日中はとくに問題ありませんが、朝晩の冷え込みはどうしても厳しくなり、秋とはいえしっかり防寒対策することが欠かせません。
とくに山の中のキャンプでは標高が100m高くなるごとに気温が約0.65℃下がるとも言われており、東京23区の0m地帯で最高気温が20℃であっても、標高1000mにあるキャンプ場では最高気温が13.5℃まで下がります。また、夜間や早朝の冷え込みが厳しくなり、寒さで起床してしまうなんてこともしばしば。
また、体感温度は風の強さにも影響されるので、風速1mなら−1℃、風速5mならば−5℃まで体感温度は下がります。なにはともあれ防寒対策が秋のキャンプを楽しむ上での備えになります。
春〜秋の3シーズン対応の寝袋が必須
初めてキャンプデビューするときに購入しがちなのが春夏の2シーズン対応の寝袋ですが、少しずつキャンプにも慣れてきたので秋のキャンプを満喫しようと2シーズン対応の寝袋では、就寝時の防寒対策は完全とは言えません。そこで、新たに3シーズン対応の寝袋を購入するとなると出費が嵩みがちで、インナーシュラフや比較的薄手のダウンなどを着込んで就寝するのもありです。
キャンプの虫対策は夏だけにあらず……
キャンプが苦手だという人の多くは虫嫌いが理由ですが、蚊やブユ、スズメバチ対策は夏だけに限らず、秋のキャンプでもしっかり虫除け対策する必要があります。虫除けスプレーを用意しておくのはもちろん、スズメバチ対策になるオニヤンマのブローチを帽子や衣服に付けておくことでお手軽な対策になります。とくに6月〜10月までの季節はスズメバチが凶暴化するので、しっかり対策する必要があります。
また自然のフィールドでは虫が寄ってくるのは避けられません。明かりを灯すランタンをテントから少し離して置くことで虫除け対策にもなります。
エアマットやコットで寒さ対策
秋のキャンプでは朝晩は地面も急激に冷やされるので、いかに地面から距離をとって寝床をつくれるかが寒さ対策になります。テント内にコットや厚みのあるエアマットを使い、地面から寝床の距離を離すことで寒さ対策となります。
もちろん理想は春〜秋用の3シーズン対応(快適使用温度5℃〜0℃)の寝袋を選び、それでも寒くて震えるようであれば少しでも多くのウェアを着込むことで、ガクブルな思いをせずになんとか防寒対策することができます。