今年の夏も暑くて外に出たくないという人も多いかと思いますが、ちょっとした散歩のついでなどに暑さに負けずに咲く花々を見ると、少し元気が出る気がします。今回は目にすることが多く、散歩のついでに見たい夏から秋まで咲く花をご紹介します。
松尾芭蕉も俳句に詠んだ名花【シュウカイドウ】
江戸時代初期に園芸用に持ち込まれた帰化植物であるシュウカイドウは、半野生化しているため、高尾山でも見ることができる7月下旬~10月中旬頃まで咲く花です。少し湿った場所を好むため、直射日光が当たらない箇所でよく見かけます。
ハート形の葉と、同属のベゴニアに似た花をつけますが、ベゴニアより花数は少なく、山野草的な雰囲気があるのですっきりした印象を受けます。
「秋海棠(シュウカイドウ) 西瓜の色に 咲きにけり」と、松尾芭蕉が詠んだ歌があることから、その頃から一般的な花だったのではないかと思います。
埼玉県ときがわ町椚平には群生地があり、一面の高尾山などでも見ることがでいます。
百日紅の名前の通りずっと咲き続ける【サルスベリ】
寺社などに植えられることも多いサルスベリは7月~10月頃に多くの花を楽しめる落葉の低木または中高木の花です。日本へは江戸時代以前に入ってきたと言われ、中国南部原産で熱帯各地に分布しています。
サルスベリは別名で百日紅(ヒャクジツコウ)と呼ばれ、夏の間中暑い中でも元気にピンクや赤、白い花を沢山咲かせ、楽しませてくれます。
庭木としても人気のサルスベリですが、名前の由来は猿も滑りそうなツルツルした幹肌からきています。これは成長とともに古い樹皮を剥がしているためで、一説にはつる植物を巻き付かせないためではないかと言われています。
ビタミンカラーの花がたくさん咲く【ルドベキア】
黄や、赤茶などの色があるルドベキアは、育てやすくたくさんの花を咲かせるため、公園などで栽培されているものを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
特に明るい黄色い花を付ける種はひまわりを思わせ7~10月頃まで次々と花を咲かせるので人気があり、至る所で目にします。株が大きくなり見栄えがするのも人気の一因かもしれません。
北アメリカ原産で日本には明治中期に入ってきました。一重咲きや八重咲き、花びらが細長いものなど多くの種類があります。さほど大きくならず横にも広がる種類もあるので、お庭で長く咲く夏の花を楽しみたいという人にはオススメです。
「華麗」という花言葉通り【ダリア】
大利な花が見事なダリアも夏の花として有名です。公園の花壇などに様々な種類のものが花を咲かせているのを見ますが、沢山の花びらもつ大きな花が並ぶ姿は圧巻!
また、各地にダリア園があるのでダリアをたくさんみたいという人は近場のダリア園を探して、訪問するのも良いかもしれません。有名どころでは10万本ものダリアが楽しめる山形の川西ダリア園や、1万本以上のダリアが楽しめる滋賀県の花の郷日野ダリア園などがあります。