秀麗富嶽十二景の四番山頂は二番山頂、三番山頂同様に2座名を連ねています。二番、三番山頂がともに南北に峰をつなげているのに対して四番山頂群は東西に並んでいます。山頂からの秀麗富士の見え方も個性あふれるものです。笹子雁ヶ腹摺山は歴史を忍ばせる峠越えが特徴で、滝子山は沢音に包まれながらのロングトレイルとキャラも大きく違います。
登頂の甲斐薄っす! な山頂からの富士山の眺望
標高1358mの笹子雁ヶ腹摺山の山頂から望む富士山は、同じ四番山頂の滝子山(標高1610m)ほどの壮観さには、やや欠けるように感じる人もいるのではないでしょうか。富士山の美しい末広がりは前山に大きく隠れてしまう上に、せっかくの富士山眺望は山頂の木々にちょっとしたおイタをされることに。掲載の写真は冬のものですが、冬枯れの木々ですら微妙に視界に入り込んできます。緑美しい初夏から初秋までの時期には、いかばかり木々の葉が視界に入ってくることになるのやら。
決して広いとは言えない山頂には一脚のベンチが置かれており、休憩には適しています。よりによってそのベンチからの富士山映えを木々が邪魔をします。秀麗富嶽十二景標識を始め、山梨百名山標識、大和十二景標識、大和村標識の4本のブランド標識が打ち据えられている上に、隣に連なる米沢山への案内標識も加わり、標柱標識で大賑わい。その気忙しい山頂から笹子駅方向にわずかに下った先に、メイン写真に採用した木々がかからない絶好の富士山ビューポイントがありました。やはり凛々しさを感じます。