焚き火での調理はキャンプの醍醐味ですが、直火には面倒なデメリットも。その代表が、クッカーやポットについた「煤汚れ」です。今回は、キャンプギアの煤汚れへの予防や対処方法をご紹介します。
油汚れとは大違い? 煤がつく原因とは
そもそも煤汚れの原因は、薪が不完全燃焼することによって発生した炭素微粒子やタールなどがキャンプギアに付着することです。ベタつきのある煤は油汚れと同じような種類の印象を受けますが、実際には異なるため洗剤でもなかなか落ちません。
もっとも初歩的な落とし方としては、スチールウールやクレンザーなどの洗剤で物理的にそぎ落とすというやり方です。しかしこの方法は効率が悪く、煤を完全には落としきれないことも。そこでまず試したいのが、クエン酸を使ったお手入れ方法です。
クエン酸で科学的に煤を落とす!
早速、実際の方法をご紹介。手順は簡単で、煤が付着したキャンプギアよりも一回り大きな鍋を用意します。水1リットルに対してクエン酸大さじ3~4杯を入れて煮沸し、30分程度つけ置き。その後、メラミンスポンジなどを使ってこすればお掃除完了です。
ちなみにクエン酸がない場合は、酢でも代用可能。酢の場合は、水1リットルに対して大さじ2杯の酢を加えてください。
どうしてこの方法が効果的かというと、クエン酸や酢のような酸性の液体は汚れを浮かせる効果があるため。逆に、洗浄力の強いアルカリ性の重曹でも同じように煤を落とすことができます。ただしアルミ製の調理器具に重曹を使うと黒ずみの原因になってしまうため、アルミ製のものにはクエン酸や酢を使用しましょう。
またクエン酸や酢は酸性の液体です。塩素系の液体と混ぜると有毒な塩素ガスが発生するため、混ぜないように注意してください。