「世界……平?」それは偶然、Google Mapを眺めていて見つけました。旅先で2~3時間ばかり予定がぽっかり空いて、ささっと寄れそうな場所を探していました。
島根県の端っこの小さな町・安来に似つかわしくない(失礼)〝世界〟の文字。しかもMapを拡大してみると「日本台」なる文字も……。世界だけでなく日本も??? いったいなぜ安来に??? ますます謎が深まります。
安来は、山陰本線の線路に沿うように、東西に市街地が広がっています。線路を挟んで寄り添うように伸びる稜線上に、そのふたつのスポットはある模様。地形図で見てみると、登山道を示す破線が伸びています。標高は100mにも満たないほどで、端から端まで2時間もあれば踏破できそう。
というわけで、「山陰の片隅で、日本から世界へ」。ひょんなことから向かうことになりました。
緑を全身に浴びながら楽々ハイキング
これから登る山は、正しくは社日山。登山口は、安来市民体育館の裏にある社日公園。安来駅から徒歩20分ほどですが、古い町並みを抜けながら歩いて行くと、あっという間でした。
しばらくはアスファルトの道で拍子抜け。急勾配を登り切るとすぐに土の道になり、ホッとします。緑がまぶしい木立に囲まれた中を、のんびり森林浴。市街地からすぐに、こんな場所があるとは。道端にはところどころに石像。巡礼の道でもあるようです。
尾根道はところどころ幅が狭くなっていますが、整備されていて幅も広く、とても歩きやすい道。ゆるやかな登りも苦になりません。
登山口から10分ほどで分岐が現われました。明るい日差しが差し込む左へそれてみます。