今や日常生活の必需品となったスマホ。電波が届かないところでも地図が見られたり、GPSと連動して現在地を表示できたりと、進化し続けるスマホの地図機能はアウトドアシーンでも大活躍してくれます。一方で、登山では昔ながらの「紙の地図」を持ち歩く人も少なくありません。今回は、スマホアプリに負けない紙の地図のメリットについてご紹介します。
メリットその1「軽くて電池切れの心配がない」
山歩きはとにかく体力を使うもの。リュックの中味はなるべくシンプルな方がいいですよね。スマホの地図機能を使うなら、モバイルバッテリーも常備しておきたいところ。でも紙の地図なら軽いうえに、もちろん電池切れの心配がありません。万が一スマホが使えない状態になっても現在地が把握できるという安心感は魅力です。

他にも、紙ならではの良さとして「事前に情報を書き込んだり、登山しながら注意すべきポイントをメモしたり、自分流にアレンジできるのが良い」という声が聞かれました。後々まで手元に形として残るため、いい思い出にもなりそうです。

メリットその2「全域を見渡せるので判断がしやすい」
また、山域全体を大きく見渡せるというメリットも見逃せません。スマホだとどうしても画面内に表示される範囲に限りがあり、縮小すると画面が小さいため文字が読めなくなってしまいます。何度もタップやスクロールをするのは時間のロスになりますし、見たい部分をスムーズに目で追える方がストレスがなくてありがたいですよね。

なにより、周辺の全体像を一度に把握することができれば、それぞれの道の先に何があるのかを瞬時に判断しやすくなります。やむをえずコースを変更する際などには、特に重要になるポイントだと言えるでしょう。登山はとにかく安全が第一。無理のないルートを選ぶための情報ツールとして紙の地図は優秀です。