通常登山に慣れてきて、そろそろ雪山にも挑戦してみたい……。そんな思いを抱えながら、どのような装備が必要なのか分からないという人はいませんか? 今回はYouTubeチャンネル『THUNDER BIRD HILLS』に注目し、週末冒険家・ケイさんおすすめの「雪山で揃えるべきアイテム」をチェックしていきましょう。
アイゼンでしっかり雪をキャッチ
動画では雪山初心者の日帰りハイキングを想定した基本装備を紹介しています。まずは、雪山を登りやすくするためのスノーギアから。靴底に装着する器具は、トゲが滑り止めになるアイゼンと、新雪に沈みにくくするワカンの2点。併せて、滑落防止などに使うピッケルと歩行補助用のストックを挙げました。ちなみに、ワカンは新雪でなければ必要なし。ピッケルはハイキング程度なら長めでまっすぐの物のほうが杖にもなり、使い勝手がいいそうです。

続いて冬靴は、冬登山を想定した4シーズン用をおすすめしています。つま先とかかとに「コバ」と呼ばれる出っ張りがあるタイプがベスト。コバがあることで、ワンタッチタイプのアイゼンが装着・固定しやすくなります。ちなみに4シーズン用は中に保温材が入っているため、ビバークを想定して「凍傷を防ぐ」という利点も。
雪山では保温力が重要
手袋は、素手にならず作業可能なインナーグローブ、保温用グローブ、最後に防水用グローブの三枚重ねを推奨しています。インナーグローブは蒸れても冷えにくいメリノウールが最適ですが、化繊でも速乾タイプであればOK。防水用グローブは保温重視ならミトンタイプ、作業を想定するなら五指タイプを選びましょう。風に飛ばされたり汗で冷えることを想定すると、予備手袋も必要です。

雪山では、アウトドアウェアのハードシェルが必須。防寒着は保温力の面でダウンジャケットがイチオシですが、水濡れや汗に弱いというデメリットもあります。化繊タイプは水濡れに強いものの、ダウンに比べると保温力がありません。天気や状況を読みつつ、ケイさんのおすすめはコンパクトになるという利点も含めて、ダウンジャケットになりました。
