輪島伝統工芸を引き継ぐ「野漆器」の優れた実用性は魅力
新たな和を嗜むことができる新作ギアの漆器は、輪島市の漆器製造販売の藤八屋がモンベルと連携して紙容器に漆を塗って仕上げる「野漆器」を共同で開発しました。2023年から企画され、2024年元日16時10分に発生した能登半島地震後も開発を続けて、ついに発売にこぎつけた逸品です。
能登半島地震でダメージを受けた輪島の伝統工芸の継承にもつながる野漆器は、紙製でサトウキビの絞りかすと成長の早い竹の繊維で作られています。椀(わん)と湯飲み、皿の3種類があります。漆を塗ることで紙製ながら洗剤で洗えて、繰り返し使えます。コンパクトに収納できて軽く、スタッキングして持ち運びも楽らくです。

野筆セットは製硯師(せいけんし)の青栁貴史氏とモンベルによる共同開発です。石巻市の玄昌石を使った硯板に筆、墨などをコンパクトなケースにまとめています。竹を解きほぐして作った竹繊維に、コットンを混紡した素材を使用した扇子のタケダケファンと、今回発売される野漆器を持って、この春夏のアウトドアで和を楽しんでみてはいかがでしょうか。