一般ルートをはずれて核心部へ突入
文太郎道は、メインルートである六甲全山縦走路とは少し違うところを通ります。「え?」って感じのポイントからメインルートをそれて進みます。ややわかりにくい踏み跡をたどって、栂尾山へ続く尾根に辿り着きます。短いけれど、かなり急傾斜のルートです。尾根に乗る付近には「文太郎道」と書かれた看板がつけられています。

スリリングな岩場が連続しますが、〝小さな登山家〟はものともせずに、着実な足取りで登っていきます。頼もしいなぁ。

尾根を登り切ったら、ほどなく3座目の栂尾山。ここからは全山縦走路に合流です。山頂には木製の展望台が設置されていて、広々とした眺望が楽しめます。先ほど越えて来た旗振山や鉄拐山、その右手には明石海峡と明石海峡大橋。対岸に淡路島も見えています。

須磨エリアの最高峰である横尾山を越えると、いよいよ須磨アルプスのハイライト、馬の背です。

馬の背は、風化花崗岩の痩せ尾根で、幅の狭いところはすれ違うことができないレベル。むきだしの荒々しい岩が迫力満点の人気エリアです。須磨アルプス一番の難所ですが、たつきくんは楽しそうに登っていきます。

両側がスッパリと切れ落ちていて、高所恐怖症の人には無理かも……。

ココでかたまってしまう人を見かけたこともありますが、たつきくんは難なくクリア。今回、文太郎道は初見だったそうですが、馬の背はこれまでに何度も歩いていて、お気に入りの場所なんだそうです。
この日、初めて山にご一緒させていただいたのですが、6歳とは思えない立派な山男っぷりに感心しました。これからどんどん成長して、あっという間に本物の山男になるのでしょうけれど、ぜひまたご一緒くださいね! お疲れさまでした!
【データ】
たかしさん(父)
https://www.instagram.com/chokonbu327/?hl=ja
たつきくん(息子)
https://www.instagram.com/tatsuki522/?hl=ja