2025年4月5日(土)、6日(日)の2日間、代々木公園イベント広場で『アウトドアデイジャパン東京』が開催されました。同イベントは今年で15年目のシーズンを迎え、国内最大級の「体験型・体感型」アウトドアイベントとして人気を博しています。すでに東京13回、福岡8回、札幌8回、名古屋4回、大阪1回、神戸2回と日本各地で開催され、初開催からの14年間で累計196万人の来場者を数えるビッグイベントに成長しました。

広大な会場には112件ものブースが並び、アウトドア体験ができるワークショップや人気アイテムに触れて実際に購入することができる物販コーナー、話題のSUV試乗会、キャンプ場のPRコーナーなど幅の広いコンテンツを楽しむことができ、アウトドアファンにとっては垂涎のイベントになっています。そこで今回もソトラバ編集部が会場に潜入し、気になった注目のアウトドアギアをレポートします。
アルミニウム総合メーカーがアウトドアイベントに出展
金属業界では日本を代表するアルミニウム総合メーカーとして知られる「UACJ」は、古河スカイと住友軽金属工業の経営統合によって誕生し、2つの企業が統合したことでアルミニウムの圧延品(板製品)の生産能力は年間100万トンを超え、国内のみならず世界でもトップクラスの規模を誇ります。

その製品は自動車部品や情報機器、医療・医薬品、航空宇宙・防衛材事業にも使用され、今回のイベントではアウトドアの世界でもアルミニウムが重要な存在であることをアピールしていました。確かに、最近のアウトドア業界ではアルミニウム製のアイテムも急増し、その根幹を担っているのがUACJなのです。
電動アシスト自転車2機種でアルミニウムをPR
UACJのブースではアルミ製品を使ったワークショップや圧延技術を使ったアルミ製ケージの展示などを行っていましたが、その中で最も目を惹いたのが電動アシスト自転車です。ブランド名を「RIDEARTH(ライダース)」といい、ラインナップは「Earth CE」と「Moon 1」の2機種。

同ブランドは沖縄県と東京に拠点を構えるONE’S WORDが母体となり、脱炭素社会の実現と日本の職人技を融合した質の高い製品の提供を目指した自転車ブランドとして誕生しました。
メインフレームにA7204超々ジュラルミンを採用
今回のイベントで披露されたEarth CEとMoon1は、メインフレームに航空機にも使用される超々ジュラルミンと呼ばれるA7204番のアルミニウム素材を使用。個性的なフレームは溶接箇所を最小限に抑え、特殊な曲げ加工技術によって製作されています。

その素材を提供しているのがUACJであり、信頼できる素材を使うことでメイド・イン・ジャパンとしての安心感を実現しているのです。また、コンポーネンツには信頼性に優れたシマノ製(CUES U4000/外装9段)を採用しているのも見逃せないポイント。電動アシスト自転車としてのスペックはOKAWA48V/14AHのバッテリーを搭載し、最高航続距離は70km。日本の道路交通法に準じ、時速24km/hまでの5段階アシストとなっています。