キャンプをする際、絶対に必要というわけではないけれど、あると便利なのが「手斧」。焚き火用の薪をイチから作る際はもちろん、すでに割られている薪をもう少し小さくしたいときや、木の枝を切り落として集めたりするときに大活躍します。快適なキャンプを楽しむため、1本持っておきたいという人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、考えなしに選んでは使いづらく、ただ荷物になるだけの可能性も。そこで今回は、キャンプの可能性を広げる「手斧」の選び方を紹介していきます。
「手斧」の重さは自身の筋力と要相談
手斧を購入するにあたって、まず気をつけたいのが重量。重ければ重いほど振り下ろすときにパワーがのり、太い薪や丸太を割りやすくなります。しかし当然ですが、使う人間が振り上げられなければ意味がありません。振り上げられたとしても、自分が扱えるギリギリの重さだとすぐに疲れてしまいます。自身のパワーを考えながら、安全に扱えるヘッドの重量を確認しておきましょう。

大きめの薪や丸太を割るなら、ヘッド重量が600g以上のモデルを選びたいところ。パワーに自信があり、より効率的に薪を割りたいなら1kg以上のものがおすすめです。パワーに自信がない人や薪割り初心者は、300~500gのモデルが安心かもしれません。軽くなると太い薪は割りづらくなりますが、カットした状態で販売されている薪を小さくしたり、枝を切ったりするには十分に使えますよ。
作業に合わせた柄の長さがポイント
次に重要なのが柄の長さ。柄が長いほど遠心力が生まれて手斧にパワーが加わるため、薪割りがしやすくなります。太い薪をどんどん割りたいという場合は、両手で握れて遠心力も出せる長めのモデルを選ぶのがベスト。35cm以上あれば両手で持ちやすく、振りやすいはずです。

逆に小さめの薪しか作らない場合は、片手での作業が多いことを考えれば短めのモデルでOK。20~30cmの手斧ならコンパクトで扱いやすく、持ち運びも楽におこなえます。キャンプ初心者や女性が枝を切ったり、フェザースティックを作ったりする際に便利なので試してみてください。