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日本で唯一の山名表札がかかる大小山! アスレチックな岩場と驚きの360度大パノラマが最高のご褒美

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大小山(だいしょうやま)は栃木県足利市と佐野市の市境に位置しています。麓を東西に走る両毛線の車窓からも、また同線富田駅からも、その山はすぐに見つかります。というのも大小山は、日本で唯一山肌に表札の文字板をかかげている山です。「私、大小山と申します」と自己紹介する山なのです。

JR両毛線の車窓から見える里山に山名看板の不思議

大小山は駅からも徒歩で行ける駅近な大小アルプスとして人気の山域ですが、登山口駐車場も広く地元ハイカーだけでなく、県外ナンバーも数多く訪れる人気の山です。

その不思議な山名は、登山口に進んだ先の鳳仙寺に置かれた説明板で謎が解けます。大小山は古くは天狗が住む霊山として知られ、赤い大天狗と青い小天狗がいたそうで、この両天狗を合わせて大小天狗と読んだことから命名されたそうです。

登山口には丹沢の大山から勧請した阿夫利神社が置かれています。左右両脇に登山道がありますが、神社右手の大小山見晴台への直登ルートを選択します。厳かな雰囲気を漂わす樹林帯の静かな春の山行は気持ちのいい出だしです。

先にある分岐は定番の男坂と女坂。男坂にはクサリ場があり、女坂は巻道です。進んだ先で合流し、見上げれば大小のステンレス板が眩しく輝き、目に飛び込んできます。

文字板下には見晴台の東屋があります。東屋にはさまざまなインフォメーションが揃っていました。東屋脇の鉄梯子を登り大小山のピークへ。

振り向けば絶景です。標高は282mにすぎませんが、関東平野を望むことができます。山頂から至近の延長線上に見えるのは尾根をつなげる妙義山(標高313m)の頂です。