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日本一美しいハイキングコースは伊達じゃなかった! 富岡アルプスの九連峰を歩く

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西上州は低いながらも鋭い岩峰の独立峰が切っ先を並べる、クセのつよい山域で知られます。西上州といえば荒船山が地域の主峰です。多くの登山者が足を運ぶ山ではありますが、高さ200mに及ぶと言われる垂直の切れ落ちた岸壁で有名です。そんな西上州にあって「日本一きれいなハイキングコース」の異名を持つ神成山九連峰、又の名を富岡アルプスはいかなる魅力を持ち合わせているのでしょうか。

全行程3kmほどの縦走路中に9ピーク

富岡アルプスは東西約3kmの稜線に9つのピークを持つ9連峰です。群馬県富岡市と隣り合う下仁田町との間に連なり、最高峰が吾妻山の標高328mの低山アルプスです。麓を上信電鉄が並行して走っています。最寄駅は神農原駅と南蛇井駅になります。

マイカーならば神農原駅から坂を上った先の住宅街一角にある宮崎公園駐車場に留め置いて、南蛇井駅側登山口まで縦走し、南蛇井駅から神農原駅まで2駅利用するか、ピストンで戻るかの2択になります。今回は宮崎公園にクルマを留め置いて東側から入山し、南蛇井駅側に下り徒歩で車道を戻ります。

宮崎公園から登山口へは5分ほど。中学校脇に登山口が拓けています。学校の裏側を縫うように進みます。登山口で「日本一きれいなハイキングコース」のキャッチフレーズが目に飛び込んできます。ルート専用無料レンタル竹製ストックが置かれています。心杖(こころづえ)と言うそうです。反対側の新堀神社登山口側にも設置されています。

日本一美しいハイキングコースの本領発揮

学校裏ルートを外れて登山道は里山ルートに。熊鈴らしきものを下げたお地蔵さんやお不動さん達に見守られながら落葉のハイキングルートを進みます。

するとどうでしょう。いきなりハイキングコースは広く、落ち葉をすっかり掃いたようなキレイなルートが出現します。そしていきなり見晴台の案内。

キレイなハイキングコースから少しだけ逸れて見晴台に経てば、目の前には稲含山の独特な形状の山頂が見えます。さすが群馬百名山。農耕の神に見守られるハイキングコースと言えます。

程なくして第1峰。少しコースから外れて踏み入った先からは下仁田の集落と稲含山の長閑な展望が味わえます。そして第2峰の龍王山。龍王ピークとも書かれた標識は標高320.9m。困ったことに気がつけば全行程の半分近くを過ぎてなお2峰止まり。あと7つはどうなるかと心配になるくらいです。

龍王山からは小さなアップダウンを繰り返します。2峰から第3峰へ繋ぐ登り返しは階段状。意外に急登です。この階段もきれいでした。第3峰では北西方面に相馬岳が見えます。ギザギザがしっかり見えます。西上州山塊にいることを再認識します。

第4峰山頂にはベランダロッカーサイズのミニ自然博物館が置かれています。博物館内には木ノ実や昆虫、小動物などが展示されています。第5峰あたりから、ピークの間隔は狭まっていきますし、第6峰までの山頂標識は、書体も独特な漢風体を使用して彫られていましたが、第7峰、8峰まで来ると投げやりになったのか、太字のマジックペンによる手書きです。それまで祠などが散見できていたので、小さいながらも由緒ある山頂と認識できていただけに、7峰と8峰は消化不良気味でした。