ソトラバ

仏教伝来以前からの古社を〝西の比叡山〟として平清盛が再興! 忘れられし山寺跡・丹生山を探索

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

  • 帝釈天を祀る帝釈山頂からははるか淡路島が遠望できる
  • 山村風景
  • 石仏
  • 丁石
  • 沢
  • 滝
  • 道標
  • 帝釈山頂
  • 眺望
  • 丹生神社の本殿
  • 明要寺跡
  • 城址下から
  • つくはらキャビン

神戸市の中心地は、現在主に六甲山地の南側。神戸といえば海と山にはさまれた狭い坂の街というイメージがありますが、じつは内陸側にも広大な市域が広がっています。六甲山地の北側を東西に流れる山田川をはさんで、北側に位置するのが「丹生(たんじょう/にぶ)・帝釈山系」。

地下の深いところでマグマが固まってできた花崗岩の山である六甲山地と異なり、火山活動が由来の有馬層群という地質が特徴の山です。神戸の繁華街から少し離れていること、地質の違いで植生も少し異なることから、たまに訪れるととても新鮮な感じがする山域なのです。

神戸とは思えないのどかな山村風景の中を歩く

六甲山地を南北にブチ抜いたトンネルを通る、海側と北側山麓を結ぶ神戸市営地下鉄で谷上(たにがみ)へ。そこからさらにバスに揺られて丹生・帝釈山地の西側の麓を進み、「丹生(にぶ)神社前」というバス停で下車、ココから山上を目指します。

田んぼや畑が広がる中に、由緒のありそうなお屋敷が点在する静かな山村です。バス停名は「丹生神社前」ですが、山上に建っている丹生神社までは、登山道を歩くこと1時間。集落の中の道をたどって、登山口へ向かいます。山に入る手前に、古い石仏が祀られていました。

山上にある丹生神社は、仏教伝来より古い時代に創建されたと伝わる屈指の古社で、『播磨国風土記』には、神功(じんぐう)皇后が新羅へ出兵したとき、武器や船などに朱色の「丹」を塗れば戦に勝てるというご神託を受けたというエピソードが書かれています。

集落のはずれから、古い参道の雰囲気を残した道をたどって行きます。

丹生山へ直接登ると、ちょっと短すぎて物足りないコースになりそうなので、まずは東隣の帝釈山(たいしゃくさん)を目指すことにします。直接山上へ向かう参道と分かれ、トラバース気味に東側の沢へ。

六甲山地の花崗岩とはあきらかに違う石質で、濡れていたら滑りそうな感じ。少し上流に滝があるようなので、登山道を外れて沢を詰めてみます。

ちょっとした崖に、細い滝がかかっています。「梵天滝」です。しばし水音に癒されながらマイナスイオンを浴びましょう。元の道へ戻り、ふたたび山頂を目指して登ります。

登り詰めたところが、東隣の「稚児ヶ墓(ちごがばか)山」との分岐点。謎めいた山名に惹かれますが、今日は西へ進んで帝釈山へ向かいます。