屋外でも楽しめるバレーボールといえば、ビーチバレー。煌めく太陽の下、砂浜をダイナミックに動き回るビーチバレーは、夏の五輪種目にもなっているほどの人気スポーツです。対して冬の白銀の世界でおこなう屋外バレー競技として、「スノーバレーボール」も少しずつ広まっていることをご存じでしょうか。今回は、冬季五輪での競技採用を目指す雪上のバレーボールについてご紹介します。
国際バレーボール連盟がスタートした正式競技
スノーバレーボールとはFIVB(国際バレーボール連盟)が普及を進めている、れっきとした公式競技です。歴史は新しく、2019年に国際大会が初めて開催された新スポーツ。冬の新たなレジャースポーツとしても注目されています。

PHOTO:FIVB
コートの大きさは16×8mと、ビーチバレーと同じ大きさ。ネットの高さも男子2.43m、女子は2.24mで、ビーチバレーやインドアバレーと変わりません。異なるのは、積雪30cm以上のスノーコートであるということ。4人1チームの3人制で対戦し、1セット2回までメンバーチェンジが可能です。
ブロックの接触は含まず、ボールを返球するまで最大3回触れてOK。15点マッチで5点ごとにコートチェンジをおこない、デュースの場合は2点差がつくまで続行し、2セット取ったチームが勝利となります。
魅力は迫力のあるスライディングレシーブ!
雪の上は滑りやすく動きにくいので、スピードやジャンプには制限がかかります。一方で雪の滑りやすさを利用したスライディングなど、迫力のあるプレーをできることが魅力。また、風や天候、雪質などの自然環境に合わせて、フリーポジションで瞬時に攻守の戦術を組み立てる頭脳戦も見どころです。

PHOTO:FIVB