ソトラバ

戦いの舞台は特別豪雪地帯の「真室川町」! 雪国の伝統も学べる雪上の総合レース「ホワイトアスロン」の魅力とは

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


トライアスロンといえば、水泳や自転車、長距離走の3種目を順に行なう耐久スポーツ。近年は競技人口が増え続けており、見たことのある人も多いのではないでしょうか。しかし今回紹介するのは、トライアスロンならぬ「ホワイトアスロン」。ホワイトアスロンとは、雪上で行われる新しいスポーツ競技のこと。どのようなスポーツなのか、詳しく見てみましょう。

雪上の新競技「ホワイトアスロン」

ホワイトアスロンは雪国で生まれた競技で、雪遊びとスポーツの要素がミックスされたもの。大きな特徴として、「雪国で昔から使われてきた道具を使うこと」というユニークさがあります。

4種目の競技が用意されており、毎年大会が開催される山形県の真室川町(まむろがわまち)は特別豪雪地帯に指定されている雪深いエリア。まさに雪国のスポーツと言えるでしょう。

ホワイトアスロンにはどんな競技がある?

ホワイトアスロンの競技の1つ目が「踏み俵」を使った「踏み俵リレー」。踏み俵とは稲わらで作った履き物で、かつては雪を踏み固めて道をつくるために用いた道具だそう。圧雪されていない25mのコースを、踏み俵を履いて往復するリレー競技です。

また、リレー競技がもう1つ。「かんじき」を使った「かんじきリレー」です。かんじきは長靴などの下に装着して雪上を歩くための道具。雪深い地域では歩く際、雪に足を取られることも。かんじきを付けていると圧力が分散され、足が雪の中に埋まることなく歩くことができます。ちなみに伝統的な道具であるかんじきですが、現在でも果樹園での剪定作業や狩猟などに使われる他、アルミ製など素材が進化したものも登場。雪山登山グッズとしても活躍しています。