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高尾山の裏コース! ハンドメイドなアメニティに魅了される「南高尾セブンサミッツ」を歩く

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

7ピーク中で唯一高尾山を眺望できる天空レストラン

南高尾セブンサミッツの核心部とも言えるのが、この見晴台と次なる標高490mの入沢山からの眺望でしょうか。入沢山へのルートは、本コースから一度外れて北側に登り返します。このポイントがわかりにくいと思います。南側に鉄塔が見えたら斜面側に留意してください。踏み跡はしっかりついています。

入沢山が核心の山というのは、この山頂の開けた方向に高尾山がそびえているからです。決して広いとは言えない山頂の山名板には小さいながらも朱書きの「天空レストラン」のキャッチとワイングラスには赤が注がれ、フォークとナイフがパンに寄り添っています。

別に営業するレストランではありませんが、高尾山を眺めながら山飯ランチに最適なテーブルとベンチが並んでいます。いずれも地元の山岳会の方々による手作りのダイニングスペースと言えます。

この入沢山から次の泰光寺山への湖の道と呼ばれる登山道の西山広場には、なぜか木彫りのモニュメントが置かれています。チェーンソーで削ったという話ですが、見事な龍が寝ています。西山の龍とボードには書かれています。あまりにも見事な木彫りの龍には撮影用のスマホ台が設置されています。

5座目の泰光寺山は標高475m。山名標識は見落としがちです。ベンチが置かれていますが、眺望に優れているわけではありません。

7ピーク中もっとも標高の低い草戸山からの絶景に感動

大垂水側からのルートでは終盤に入ります。またもや見事な木彫りのモニュメントが登山道中央に設えられています。ふくろうと鷹が表裏に潜んでいます。

津久井湖と通じるルートがクロスする三沢峠を経て榎窪山は標高420m。八王子市と町田市が主張し合うゾーンに神奈川県も参戦。妙に標識が乱立しています。ただし、榎窪山の標識はいたって地味。そのせいか、山頂とは思えないピークです。

東屋を通過して1分ほどでラストピークの草戸山に。草戸山の山頂部は松見平休憩所と書かれた標柱が立っています。周囲は休憩所にふさわしいゆったりした広場でベンチも多数置かれています。草戸山の山名標柱は休憩所に負けて、隅に追いやられているように見えてしまいます。

ですが、さすが本ルートのラスボスです。樹間の先に広がる八王子市街の眺望は、素晴らしいものがあります。東京の山ならではの大都市の睥睨やいかん! ですね。

ここからは、京王・高尾山口駅まで四辻を経由して200m近くを一気に下ります。民家脇を通過するので、近隣の住民に迷惑をかけないよう、静かな山行フィニッシュを心がけたいですね。高尾山口駅前には靴洗いができる水場もあるので、帰路の電車内に土や泥を落とさないよう気をつけましょう。