毎年2月22日は「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂合わせから猫の日と定められています。猫を見てると気ままでいいなと思います。疲れたら眠り、満腹になったらご飯があっても食べず、気が向いたら遊び、猫は無理をしません。そして何より愛らしい。大河ドラマ「べらぼう」にも猫だらけの猫自慢の会に登場した猫たちも気ままでした。
江戸時代から花魁たちにも可愛がられた飼い猫
江戸時代、吉原の親父たちのような裕福な町人や遊女たちの間では猫を飼うのが流行ってたとか。名のある花魁が特別に猫を可愛がっていたり、遊女たちが寒い冬に猫を着物の足元に入れて暖を取っていたそうです。そこで、前々から行ってみたかった東京都世田谷区豪徳寺二丁目にある大谿山 豪徳寺(だいけいざんごうとくじ)の招き猫に会いに行ってきました。
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小田急線の各駅停車しか止まらない豪徳寺駅から商店街を歩いて約10分。途中でローカルな電車、世田谷線を横目に見つつ、気になる招き猫のベビーカステラのお店も発見しましたが、まずはともかく招き猫の豪徳寺へ。
愛猫家が猫詣で足繁く通う豪徳寺
豪徳寺は1万5坪、約5万㎡の広い境内に招福殿「猫き猫」の祭祀所があります。山門から入って左手に猫登る三重塔も必見です。ところで豪徳寺が招き猫発祥の地と呼ばれ、猫詣にこれほど人が集まるようになった始まりはなんだったのでしょうか。
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豪徳寺は招福猫児(まねぎねこ)と称して招猫観音を祀る招猫殿を置いて、この横に願いが叶ったお礼に数多くの招福猫児が奉納されています。今やその数は増えるばかりで訪れたときも招き猫の行列ができていました。この招福猫児は右手を上げて愛らしく、小判などを持たない素朴な白い招き猫です。