夕暮れから夜景、そして霧氷と朝焼けの富士の姿
夕餉の直前にカメラを片手に夕景を長めに。美しき夕富士シルエットのひとときが待っています。群青色と茜色のグラデーションに浮き立つ円錐のシルエット。その時間帯に山頂にいることができるのは小屋泊の特権ではないでしょうか。
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夕食後のまったり時間は、夜景を楽しむ時間でもあります。艶やかに彩られた都会のイルミネーションと月、星。零下の冬空では、残念ながら長居は厳しい面もありますが、それも小屋泊の楽しみの一つなんでしょうね。
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夜の帳が落ち、静寂の世界に包まれて迎えた朝。白み始めた天空の下に広がるは霧氷、そして雲海。日の出とともに朝陽に焼ける富士山。
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裾に広がる雲海の白とモルゲンロートに染まり始める富士山頂付近のピンク。そして青みを打ち出し始める天空はブルーグレー。3段カラーの世界に立つ富士山の勇壮なる姿。早朝の山頂で見ることができるショーは感動的。「だから山はやめられない」の最たる理由ですね。
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今回の下山路は東海自然歩道からモミの木平〜地蔵平〜原小屋跡を経て姫次。そして八丁坂より青根に降り、東野バス停からJR橋本駅に向かいます。