元登山店員でロングトレイル好きのハイカー・たかくらさんが運営するYouTubeチャンネル「たかくらや takakuraya」。今回は「生まれて34年、最も汗をかいた」という、北アルプスでの珍しい登山体験をご紹介します。たかくらさんが挑戦したのは、北アルプス最奥部を4泊5日かけてめぐる登山。奥黒部ヒュッテから平ノ渡で船に乗り、最終目的地・黒部ダムへの帰還を目指すルートです。
疲労困憊の最終日、最後の力をふり絞って山道を踏歩する
最終日に足元のふらつきを感じたたかくらさん。相当疲労が溜まってきている様子ですが、何とか気力をふり絞って進み続けます。黒部川の渓流には細い木で作られた簡易の橋があり、手すりをしっかり掴みながら慎重に進まなければなりません。一方で、酷暑ながら黒部川の恩恵を受けて涼しく気持ちの良い風が吹くため、登山ならではの爽快感も感じることができます。

日本のミルフォードトラックに感嘆
たかくらさんは黒部の道を「日本のミルフォードトラック」と称し絶賛。豊かな自然に囲まれた壮大な景色は、登山者の心を掴んで離さない大きな魅力を持っているようです。

その後も崩れかけた崖の岩道や、ぐらぐら揺れる木の橋の登山道を注意深く歩き続けること約2時間。ついに平ノ渡の船着き場に到着しました。既に30人ほどが待機していた船着き場で、予定の便に乗れるのか不安になるたかくらさん。黒部ダムへの登山道は途中で分断されており、黒部湖を結ぶ渡り船に乗って対岸に行く必要があります。登山なのに船に乗るという経験は、なかなかできるものではありませんね。