キャンパーの必須アイテムといえば焚き火台。さまざまな種類があるなかで、近年注目を集めているのが「二次燃焼」機能がついた焚き火台です。今回は、二次燃焼の基本的な仕組みや二次燃焼焚き火台のメリット・デメリットをご紹介します。
煙まで完全燃焼! 二次燃焼の仕組み
まずは、二次燃焼の仕組みを見ていきましょう。一般的な焚き火では、薪が高温で熱せられて可燃性ガスが発生し、それが燃焼することで炎が燃え上がります。これが「一次燃焼」。
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でも実は、一次燃焼だけでは、可燃性ガスを全て燃やすことはできません。酸素不足のため不完全燃焼になり、燃え残ったガスは煙になって排出されてしまいます。そこで、この残った可燃性ガスに高温の空気を送って再度加熱し、完全燃焼させるのが二次燃焼なのです。
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通常の焚き火台では一次燃焼しかできないため、焚き火の二次燃焼には専用の焚き火台が必要。「二層構造」などと書かれており、一次燃焼と二次燃焼の両方に空気を供給できます。特徴的なのは、燃焼室の壁が二重になっていること。吸気口から取り込まれた空気が、二重の壁の間を熱されながら上昇し、上部の穴から燃焼室の中に向けて噴き出すと、可燃性ガスと合わさって二次燃焼する仕組みになっています。
クリーンで燃焼効率の良い焚き火が可能に
二次燃焼焚き火台は薪を完全燃焼させるため、煙や臭い、火の粉などを大幅に軽減。あとに残る灰の量も少なく、後片付けもしやすくなります。さらに燃焼効率が良いため薪に火がつきやすく、安定して高火力が出せるのも嬉しいポイント。また二次燃焼の際には、独特の踊るような炎が上がり、その美しさも魅力です。
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