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富士五湖北面に横たわる御坂山塊! ファンが支えるご当地アルプス「河口湖アルプス縦走」を歩く

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「河口湖アルプス」とは登山ファンの任意のクラブが呼び出した呼称のようですが、すでに一部の登山愛好家から認知され始めているご当地アルプスの一つです。御坂山系=河口湖アルプスではなく、御坂山系の一部、河口湖の北側に並ぶ一帯となるようです。絶好の富士山ロケーションに思われますが、さて……。

清八山へのアプローチの仕方で悩むアルプス縦走

河口湖アルプスは先述のように河口湖北側に東西に横切る山群の呼称です。東は秀麗富嶽十二景でお馴染みの清八山(せいはちやま)。西側は御坂山系の主峰・黒岳〜新道峠までの区間となるようです。同じ秀麗富嶽十二景十二番山頂に名を連ねる本社ヶ丸(ほんじゃがまる)は、どうやらカウントされないよう。

清八山へはJR中央本線・笹子駅からのアプローチがスタンダードと言えますが、問題は駅から変電所登山口までの時間でしょうか。およそ2時間近くかけて登山口にたどり着きます。秀麗富嶽ファンならば笹子駅より庭洞山の急登を駆け上がり、本社ヶ丸を経由して清八峠〜清八山を巡るところですね。

もしくは河口湖駅からバス利用で、三ツ峠登山口から清八林道ルートを利用することも可能です。同様にバス終発着点の天下茶屋登山口からの入山も可能ですが、ここでは河口湖駅からバスで三ツ峠登山口で降り、清八林道から清八山に出て、西側の黒岳を目指すルートを選んでます。ちなみに隣の本社ヶ丸山頂からの眺望は素晴らしいものがあります。

素晴らしき富士山眺望の清八山から小ピーク巡り

東側起点の清八山(標高1593m)は、絶好の富士山眺望の山として知られています。山頂眼前に広がる富士山は、壮大にして秀麗。富士山の前衛峰の三ツ峠山と山裾の拡がりを重ね、陰影はさながら水墨画然としています。さすがは秀麗富嶽十二景と、感嘆せずにいられません。

清八山からは分岐を下って八丁山(標高1580m)へと続きます。残念ながら八丁山から続くピークでの眺望は乏しいのが河口湖アルプス、という逆張りの話になります。八丁山は登山道上の小さな小さな山頂で、木々間から富士山や河口湖畔を覗き見ることができる程度。

八丁山から八丁峠へ駆け下り、小さなアップダウンを経て御坂峠。ここは河口湖駅からのバス便で御坂山系に取り付くメイン登山口の天下茶屋バス停からの入山路でもあります。

そして次のピークのカネ山(標高1472m)。八丁山もそうですが、この河口湖アルプスのピークは、標識板同様に小さくてわかりにくく、それと気づかないで通過してしまいそうですが、スタンプラリー気分を味わいながらピークをたどる楽しさを感じもします。道すがらに富士山ビュースポットが気分転換を促すような心憎いタイミングで現れます。

続く観音平山(標高1571m)も広めの山頂部を持ちながら、山頂標識が小さく文字が薄くなって判明しづらいので、お宝探し気分で探ることになります。