おにぎらずですらない「詰めるだけごはん」
ところで、「ごはん」の携行方法で、おむすびにしない必殺技があります。シール容器にごはんと、味が付いたものを一緒に詰め込む方法。定番は、梅干し、塩昆布、ふりかけ、つくだ煮、いりごまなど、そのへんにあるものを適当に。
プロセスチーズをちぎったものを埋め込んでおくと、これが意外と白飯と合って美味しいんです。酢を強めに作ったちらし寿司とかも最高です。柄が短めのスプーンとともに、小さい袋に入れて持っていきます。
ラップで包んだおむすびと比べると、シール容器はかさばるし、食べ終わっても大きさが変わらない点はデメリットなのですが、ほかの行動食の包材などのごみを入れるなど活用ができますし、さほど気になるものでもありません。ラップなどを使い捨てにしないのも気に入っています。
それから……。山を歩いていると、たま~に、キイチゴやサルナシなどの山の恵みを発見することもありますよね。そんなとき、ちょっとだけ摘ませてもらってお土産にするのに、じつはとても便利だったりします。食べ物を入れる容器といえば、お弁当に活用している方も少なくないと思いますが、スープジャーも便利です。具だくさんのミネストローネとか、カレーを持って行くこともあります。パンと合わせるのもおすすめ。
暑い季節には冷たくした「冷や汁」なんかも食が進みます。茹でたそうめんなどを別に持って行って、食べるときに入れても○。多少かさばるけれど、美味しいものを食べたい方には適していると思います。自分の好きな食べ物をうまく携行できると、登山の楽しみも増えますね。いろいろ工夫してみてください。