ソトラバ

散歩の途中で山野草探し! 晩秋の里山で鑑賞できる素朴だけどどこか可憐な花々を愛でる

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うんざりするほど暑く、そして長い夏が終わり、花を見ながら散歩をするのにちょうど良い季節になりました。スポーツの秋と言われるように、秋は行楽シーズンとして人気ですが、実は春に次いで多くの花が咲く季節でもあります。そのため散歩しながらの植物観察もおすすめです。

やっと来た涼しい季節に安心した人も多いのではないでしょうか? そんなホッとする時間にたくましく可憐な花を咲かせる山野草を愛でる散歩に出かけてみませんか。今回は散策の途中で出会うことができる山野草をご紹介します。

可憐で優しい印象の野菊【ノコンギク】

その可憐で素朴な姿が人々に愛されるノコンギクは、日本の秋の風景を彩る代表的な野菊の一つで7月~11月まで咲く花です。薄紫色の花は、秋の澄んだ空気のなかでひときわ美しく、優しい印象を与えます。

ノコンギク/引き

里山辺りから人里まで広く見かけますが、よく似た場所で見かけるヨメナやシオンと見分けがつかないことが多いです。見分け方としてはノコンギクの葉は卵形や楕円形で、縁にはギザギザがあり、全体に毛が生えているのが特徴です。下の写真のように、ヨメナには毛が少なめ、そしてシオンは草丈が1m〜2mほどになりますが、ノコンギクは1mまでくらいしか育ちません。

ヨメナ/引き

特徴的な形の花と涼しげな葉が秋らしい【ダイモンジソウ】

ダイモンジソウは、ユキノシタ科の植物で、その名の由来は花の形が「大」の字に似ていることからきています。しかし、品種によっては「大」の字の形がはっきりしないものもあり、花の形は様々です。品種によって多少開花時期は異なりますが、多くの種類が9月〜11月頃にかけて美しい花を咲かせます。

ダイモンジソウ/引き

丸みを帯びた葉が特徴で、品種によっては葉に斑が入るものもあります。冷涼な湿った環境を好み、山地の渓流沿いなどに自生しています。また日本庭園に植栽されていることがあるので探してみて下さい。

風に揺れる姿がサクラ色の妖精のよう【サクラタデ】

歩いていたら見落としてしまいそうな小さな小さな花を、8月〜11月頃まで咲かせるサクラタデ。淡いピンク色の小花を咲かせるタデ科の植物です。小さな花が集まって穂状に咲く姿は、桜を思わせることからこの名前が付けられました。 花の大きさは3〜5mmほどと小さく虫眼鏡や、マクロレンズが必要ですが、それでもタデ科の花にしては大きい方なのです。

サクラタデ/アップ

本州から沖縄にかけて分布し、湿地や水辺に生息しています。高さは40~90cmほどになり、茎は直立して、披針形の葉が互生します。