無実山〜大塚山間の荒廃路を登山好き有名人が修復に参列
房州アルプスは梨沢登山口からもアプローチできます。こちら側からは先に大塚山を通過し、標高281mの三浦三良山(みうらさぶろう山)を経て保田見峠〜内台から無実山を回ります。
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梨沢公民館から集落脇の指導標に従って踏み入って20〜30分ほどで標高234mの大塚山分岐。登山道から一度逸れたピークに広場があり、祠が数基置かれています。里の鎮守なのでしょうね。分岐ポイントには新し目の切り株が置かれ、休憩に適しています。
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登山道を三浦三良山に向けて進みゆくと大日如来像と馬頭観世音と表記された分岐にたどり着きます。その分岐ポイントにも休憩に適した切り株がベンチのように並んで置かれていますが、2基ほど切断面に文字が書かれていました。「石」と「丸」です。
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房州アルプスが台風被害により登山道が崩壊したことに心を痛めた俳優の石丸謙二郎さんが、復興作業にチェーンソーを片手に参加されたそうです。その際、石丸印をチェーンソーで記したということです。山好きの石丸さんならではの素敵なエピソードですね。切り株の先に三浦三良山。山頂からは周囲を木々に囲まれ、眺望は残念なピークです。
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房州アルプスはけっして展望に優れているとは言えません。また過去には滑落事故による不幸もあったと聞きますが、今ではくつろぎの時間も取れる快適さを提供してくれる素晴らしい低山アルプスと言えます。
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