ソトラバ

箱根ハイクと金時山登山をダブルで完遂! 仙石原の古刹「長安寺」で表情豊かな五百羅漢像に心癒される

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


天下の秀峰金時山のアフター登山でオススメなのが国道138号と県道75号の分岐となる仙石原交差点からすぐの場所にある長安寺です。摩訶不思議なアニメのキャラのように個性的な石仏が金時山の麓の境内に溢れています。五百羅漢像が置かれた長安寺でたっぷり心が癒されました。

金時山登山口にも近く登下山の際の立ち寄りにも便利

これまで何度も箱根を周遊して金時山にも登り、芦ノ湖湖畔をハイキングで訪れていたのに筆者は気づきませんでした。「えっ、こんなところにお寺あったんだ!」というのが初めて訪れた時の感想です。しかもキャラの濃い石仏がお寺の弁天池や境内山麓のいたるところに配置されていて、アミューズメント感たっぷりです。いろいろなお寺を訪れてきましたが、ここはちょっといい意味で珍しい奇天烈スポットです。

長安寺の正式名称は曹洞宗龍虎山長安寺です。創建は1356年、いろんな説があるようですが初めは大涌谷近くの姥子温泉の小さなお堂として創建し、江戸時代に現在の仙石原に移されたようです。

仙石原交差点から入ると歴史を感じる石柱門(大門)が迎えてくれます。駐車場も用意されており、箱根登山バス・仙石案内所バス停から約400m、仙石バス停からも近いので公共交通機関も利用しやすいですね。

お釈迦様の弟子が笑ったり怒ったり、おどけたりの七変化

手水で手を清めて参道脇の池へ。訪れた12月初旬はまだ紅葉が残り、陽の光が差す弁天池と石仏も幻想的でした。参道を進み山門をくぐれば長安寺本堂です。お参りして仏さまに手を合わせてから本堂横から墓地に通じる参道へ。

おおっー、表情豊かな五百羅漢の石仏が苔むした像からまだ新しい像まで。笑った顔、怒った顔、おどけた顔、ポーズもさまざまでミラクルワールドへ入り込んだようです。

お釈迦様の弟子として仏堂修行をして阿羅漢(あらかん)という最高の位を得た弟子500人を集めたものが五百羅漢(ごひゃくらかん)です。ここは1979年に長安寺を継がれた和尚様が山の竹やぶを切り開き、羅漢山を作ったことが初めのよう。

1985年から五百羅漢の建立が始まり今も建てられつづけています。山の傾斜に置かれた一体一体の石像。喜怒哀楽豊かな表情とポーズでついつい引き込まれて、じっくり観察してしまいます。見ているだけで心癒されていくのが不思議です。

長安寺は東国花の百ヶ寺としても知られていて、四季折々、花々、山野草、紅葉、新緑と何度も訪れる方が多いのだとか。金時山アフター登山のお寺巡り。箱根、仙石原に来たら立ち寄ってお参りしてみてはいかがでしょうか。 

【施設概要】
■長安寺(ちょうあんじ)
■所在地:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原82
■箱根町観光協会:https://www.hakone.or.jp/535
■アクセス:箱根湯本駅から箱根登山バス(T路線)仙石バス停下車すぐ