神奈川県葉山町にある仙元山は標高にしてわずか118mの低山です。山頂からは富士山と江ノ島。そして名島(菜島)の赤い鳥居も見渡せる絶景スポットとしてハイカーに人気です。その低山、密かに自転車ファンにも熱い視線が寄せられています。
逗子〜鎌倉の海を眺望できる超絶景スポットの仙元山
鎌倉の魅力は多々ありますが、やはり海は外せないキーワードの一つになります。材木座に由比ヶ浜、そして七里ケ浜。若宮大路の海岸側から腰越までの間には代表的な海岸が並びます。冬の季節なら浜辺で海を眺めるのも素敵な時間の過ごし方になりますが、鎌倉の海はビュースポットでもあります。
その鎌倉の海から少し逗子海岸を回り込み、森戸海岸を見下ろす高台に絶好の展望スポットがあり仙元山と言います。低山ハイカーに愛される山は、三浦アルプスにも名を連ね四季を通じて山頂展望台からの眺望を楽しませてくれます。
仙元山ハイキングコース入口から教会までが坂バカ聖地
サイクリストの間で「坂バカ」なる坂愛好家がいるそうです。神奈川県でいえば古くから丹沢・ヤビツ峠が有名かと思います。ヒルクライマーの特訓で、週末の名古木交差点からヤビツ峠までの俗にいう「表ヤビツ」と呼ばれる県道は、自転車が隊列をなす時があるほどです。その聖地のようなヤビツ峠への坂道は平均勾配5.9%だそうです。
勾配と角度は表記の基準が違います。勾配は水平面に対しての傾きの度合いでパーセント表示で示します。一方の角度は2本の直線や平面が交わって作る角の大きさで度数(°)表示になります。高原ドライブ中などでたまに見かける黄色の三角絵柄の「道路の上り勾配」標識を見たことがあると思いますが、標識内に表示されている数字は角度ではなく勾配です。
で、そのヤビツ峠の平均勾配5.9%というのは角度では約3.4°です。もちろん、あくまで平均ですから一部にはゲキ坂ポイントもあると思われます。ですが仙元山ハイキングコース入口の坂は平均勾配が16%に及ぶそうです。角度換算すると9°ちょっと。ちなみにこのハイキングコースは逗子方面からは国道134号葉山隧道トンネル手前を右折した最初の交差点の「木の下」から登り、葉山教会に続く坂道になります。