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それぞれ7名の乗車&就寝定員を実現! 普通免許でOKの「エルフmio」ベースのトラキャンが至れり尽くせり

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2024年12月14日(土)、15日(日)の2日間、神奈川県平塚市の「THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA」(ジ アウトレット湘南平塚)にて、「第57回 関東キャンピングカー商談会 ジ アウトレット湘南平塚」が開催されました。関東キャンピングカー振興会が主催する同イベントには、キャンピングカービルダーなど17社が参加し、31台の車両を展示。そこでソトラバ編集部は現地へ駆けつけ、選りすぐりのモデルをレポートします。

トラックドライバー不足が懸念される免許制度の改定

今、日本の流通業界は大きな変換期を迎えています。その理由は2007年と2017年に施工された免許制度の改正です。この免許制度の改正により普通免許で運転できるトラックは「車両重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満」となり、以前までのように普通免許で4トントラックや2トントラックが乗れなくなりました。2017年以降からは新設された準中型免許を取得しなければ一般的な2トン、4トントラックが運転できず、2017年以降に普通免許を取得した若い人たちが気軽に働けなくなったことがドライバー不足を招いているのです。

免許制度の改正はトラックベースのキャンピングカーにも影響を与え、2017年以降に普通免許を取得した人は2トン車ベースのキャンピングカーを運転することができません。広大な居住スペースを有するキャブコンは大きな魅力であり、究極のキャンピングカーとして注目を集めていますが、準中型免許を取得する手間と費用を考えると、選択肢から外れてしまうことも少なくないようです。現在、キャンピングカーの主流となるバンコン人気もその影響を受けた“現実”なのかもしれません。

ドライバー不足を解消する「いすゞエルフmio」

そんな状況を打破するため登場したのが一般的な普通免許でも運転できる1.5トントラック「いすゞ ELF mio」です。普通免許対応の小型トラック(車両総重量3.5トン未満)にはバリエーションとしてキャンピングカー専用シャーシ「Travio」が用意され、自動車メーカーであるいすゞとNTB(日本特種ボディー)が共同で開発したキャンピングカーがここでご紹介する『KAGAYAKI』です。

メーカーの基準を満たした安全性を確保しながらも軽量化に力を入れ、従来のモデルと比較して約100kgのスリム化に成功。重量の軽減は低燃費で快適なドライブフィーリングを生み出し、軽量化の恩恵により7名乗車でも約400kgの荷物を積むことを可能としています。

電装システムは2タイプから選択できる

この『KAGAYAKI』はキャンピングカー専用設計としてノンチルトキャビンや専用サスペンション、大型化されたジェネレーター、家庭用エアコンのほか、運転支援システムやスマホと連動するコネクテッドシステムの搭載など、快適な運転をサポートするための最新技術が満載され、メカニズム的には1.9リッターのディーゼルエンジンと6速ATを組み合わせることで、AT限定の普通自動車免許でも運転できるのが大きな魅力です。

ラインナップには指定されたポータブル電源(エコフロー社製)をユーザーが用意して搭載する「シンプル電装モデル」と、リチウムイオンバッテリー+1500Wインバーター+ソーラーパネルを装備した「スタンダード電装モデル」の2タイプが用意され、自分のスタイルによって選択することができます。