ソトラバ

アッシーで北斎〜南野ベンチ〜城跡〜クサリ場〜天狗の絶景〜最後は織姫! トピックマシマシの足利アルプスハイクが遊び心たっぷり

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

城址、31mクサリ場、天狗の絶景。そして恋人の聖地

足利城址の両崖山は標高251mで、足利城が麓の町を見下ろす最適な山城だったことがわかります。ちなみに両崖山といえば2021年の2月に起きた山火事で思い出す方も多いかと思います。山火事はハイカーによるタバコの火の不始末が原因と言われています。喫煙派のハイカーの方々には心してほしいですね。

御嶽神社が置かれた城址が山頂です。環境相と栃木県によるとかつての本丸跡との説明ですが、そこから少し西に離れた先に両崖山頂はあるようで、山頂碑の代わりに樹に紙に書かれた山頂標識が巻かれています。今では木々に囲われ眺望にやや乏しい山頂です。

最後の天狗山へは難関のサーティーワンが待ち受けています。サーティーワンとは31mのクサリ場で、上級コースとされています。もちろん巻道も選べるので力量判断は個々になります。

天狗山頂(標高258.7m)は360度パノラマ絶景。木々に天狗面を縛り付け、なかなかに楽しい演出は休憩用ベンチの数もコース最大級ではないでしょうか。長いクサリ場を乗り切ったご褒美を、足利の天狗は用意してくれていました。

ここからは一度両崖山まで戻り、織姫神社まで一気に下ります。織姫神社は1705年に勧請し、明治12年に社殿が建立された足利市のシンボルでもあります。朱塗りの社殿は平成16年に有形文化財として国登録されました。

足利ならではの機織りに始まる産業振興神社ではありますが、縁結びの神社としても有名で、境内にはウエディングドレスデザイナーの桂由美氏の愛の鐘があります。また同神社には7つのご利益があるということで七色の鳥居が女坂をつないで階段登りを楽しいものにしてくれます。

足利市内には足利学校跡や足利氏の氏寺の鑁阿寺(ばんなじ)などの史跡・名勝に恵まれているので、下山後の観光にも事欠かないかと思います。織姫神社から両崖山、天狗山の周回で終えても十分にトピックに溢れているので、山行を豊かに組み立てるのも楽しいひと時と思います。