栃木県足利市には市観光協会推奨のハイキングコースが市内に複数紹介されています。足利妙義山と大小山を周回する大小アルプスに、両崖山と天狗山と縁結びの神を祀った織姫神社をめぐる歴史のまちを望むみちコース。そして深高山・石尊山ハイキングコースなどが、市内を横切るJR両毛線沿線に南北に走っています。そして歴史のまちを望むみちコースは別名足利アルプスと呼ばれ親しまれています。
ハイカー達のアッシー君に手を引かれて行道山から
足利アルプスへは南側のJR足利駅から足利織姫神社を臨む天狗山ルートと北側にある行道山・浄因寺口から入る行道山から下るルートがメインかと思います。今回は北側に行道山からの縦走ルートで織姫神社を終点とした山行ルートです。
行道山へはJR足利駅からコミュニティバスの行道線を使って終点の行道山バス停で下車。このバスはあしバスが公称で、フロントに「アッシー」と大書されています。文字通りハイカー達のアッシーくんです。終点バス停からはゆるい坂道を進み、浄因寺参道を辿っていきます。参道入り口にトイレがあります。
浄因寺は和銅6年(713年)に建てられた行基ゆかりのお寺です。関東の高野山ともいわれる同山は周囲を断崖絶壁が囲い、巨石と石仏と眺望絶景の清心亭と天高橋が調和した景勝地でもあります。かつては葛飾北斎が「足利行道山雲のかけ橋」として作画を発表しています。
絶景の行道山から南野陽子ベンチに寄り道
急坂を登りきり行道山手前の尾根に飛び出ます。左手の岩場は茨城県方面に大きく開けた絶景ポイントです。筑波山や宝篋山、そして日立アルプスの高鈴山まで茨城県の名峰を遠方に見ることができます。この岩場には小さな寝釈迦像が置かれています。
尾根道を進むと行道山です。山頂は東側に大きく開け、東屋も設えられています。標高442mの栃木百名山第七座からは石尊山〜深高山のお隣アルプスから赤城山や浅間山まで望める絶景が広がっています。さらには四阿山や草津白根山なども。上州・信州の日本百名山たちを一堂に視界に収めることができます。
行道山頂でしばし絶景を堪能して南下。大岩山を経由してアスファルト道に降り立ちます。大岩毘沙門天最勝寺との取り付き道の終点折り返しポイントのようです。ここから10分ほど寄り道した場所に、天空テラスと呼ばれる天空西公園があります。足利市街を見下ろせる天空公園からはこれから行く天狗山を目前にします。
同地には俳優の南野陽子さんが登山番組出演で訪れたそうで、彼女が座ったベンチは「ナンノベンチ」と命名されているそうです。あいにく、当日は先着の南野風女子がランチしていました。ここから登山道に戻り、両崖山へ。