秋の行楽シーズンといわれる9月から11月頃は、祝日が多くてお出かけしやすくなりますよね。秋イベントの定番として、紅葉を楽しむ「紅葉(もみじ)狩り」を思い浮かべる方も多いでしょう。でも動物を狩るわけじゃないのに、「なぜ紅葉“狩り”なんだろう?」と考えたことはありませんか。そこで今回は、紅葉狩りの由来や歴史など、秋をより楽しむための豆知識をご紹介します。
紅葉狩りの歴史は千年以上!?
紅葉狩りの歴史はとても古く、千年以上も前の平安時代には盛んだったと言われています。楽しんでいたのは、主に身分の高い貴族たち。赤や黄色に染まった山々を眺めながら、和歌を詠んだり、宴会を開いて楽しんでいたのです。土の上を歩くのは「品がない」とされていた貴族たちにとって、紅葉狩りは山に入る唯一の行事だったといえます。
紅葉狩りの“狩り”は意外と今でも使われていた
実は“狩り”という言葉には、「山野に入って、季節の恵みを求める」という意味も含まれています。当時は紅葉狩りだけではなく、春の桜を見てお酒を飲んだり、蹴鞠をしたりして楽しむ「桜狩り」もありました。紅葉や桜を季節の恵みに見立てるなんて、なんだか粋でステキですよね。他にも私たちにとって身近な、イチゴ狩り・潮干狩り・きのこ狩りも同じ意味で使われています。