身近な食材の風味を変身させることができる「燻製」。キャンプやバーベキューで燻製に触れ、その魅力にはまってしまう人も多いのではないでしょうか。ただ、燻製を作るには手間がかかり、なかなか気軽に挑戦できないのが難点でした。そこを克服したのが、お酒などの液体(Liquid)をスモークできる「LiQ SMOKER(リキスモーカー)」です。
お酒好きが考えた飲みながら楽しめるアイテム
商品を開発したのは、静岡県にあるオートバイのアフターパーツメーカー「株式会社デイトナ」。開発の発端は、もともとお酒が好きだった開発担当者の「1人ゆったりと飲みながら楽しめるアイテムが欲しい」という思いから。自身が使いたいと思える仕様にこだわりながら、最初は手作りの試作から始めていきます。その後、協力工場で削りだしをし、金型に移行する形で開発を進めました。
試行錯誤の末、辿り着いた斬新なスモーカーの誕生
「LiQ SMOKER」はウッド部分にメタル部分をはめ込むデザインを採用。当初検討していたのは、ウッド部分にメタル部分を圧入や接着し、ネジで固定する一体構造での設計でした。ただ、試作を重ねるなかで、ウッド部分の割れや熱による剥がれ、メンテナンスの難しさなど、いくつかの問題が発覚することに。
そこで、ウッド部分2パーツ、メタル部分2パーツの4パーツをバラバラにできるよう、設計改良をおこないました。新たな構造により、ウッド部分に生じる割れや剥がれのリスクを攻略し、掃除をする際の不便さも克服。さらにコンパクトに収納できるといった利点も。こうして手軽に燻製が楽しめるスモーカーが誕生しました。