豊かな自然を守るためには、靴もなるべく環境に配慮されたものを履きたいですよね。米国オレゴン州ポートランド発のアウトドア・フットウェアブランド「KEEN(キーン)」では、地球環境負荷を低減した製法で、革新的なハイブリッド・フットウェアを提案しています。そんなKEENが、環境倫理プログラム「LEAVE NO TRACE(リーブノートレイス)」とのコラボレーション第2弾を発表。2024年8月7日に発売された商品の特徴と、コラボ内容について紹介していきましょう。
第2弾のベースは「トレッキングシューズ」
今回が第2弾となるコラボレーションモデルは、トレッキングシューズの「TARGHEE II MID WP」がベース。幅広の木型によるルーミーなトゥボックス構造、足裏の形状に合わせた立体成型、また加重に対しても潰れにくいポリウレタンであるLUFTCELL PUをフットベッドに採用。さらに軽量で劣化しにくく、歩行時の衝撃を緩和する硬度の異なる2種の圧縮成型EVAを組み合わせたミッドソールが、優れたクッション性と安定性を実現しています。
コラボレーションモデルには、くるぶし部分にLEAVE NO TRACEのロゴ、フットベッドに世界共通の7つの原則が3ヶ国語でプリント。メンズ(25~29cm)・ウィメンズ(22.5~26cm)各1色で展開し、重量はメンズ493g(片足27cm)・ウィメンズ403g(片足24cm)。販売価格は税込2万900円です。
KEENが意識する「地球と人にやさしい」モノ作り
ベースの「TARGHEE II MID WP」は、登山初心者からベテランハイカーまで幅広く支持されている定番の防水トレッキングシューズ。注目すべきは、その機能性に加えて「CONSCIOUSLY CREATED:地球と人にやさしいツクリカタ」というスローガンのもとで製造されている点にあります。
具体的には、シューズの撥水加工に、発がん性などの健康被害を及ぼすとされる有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)を使用していません。アッパーには、化学物質や廃棄物の管理・エネルギー消費・二酸化炭素排出と多岐に渡り厳しい基準を設けている環境認証団体「LWG(レザーワーキンググループ)」認定の皮革を採用。また中敷きの防臭加工には、抗菌剤の代わりに天然由来の力を生かした防臭加工を施すなど、地球環境に配慮した素材と製造方法を取り入れています。