上陸後はお弁当屋さん経由で山上へ
福田港から山へ向かう道の途中で、ランチをゲットするためにちょっと寄り道。小豆島の食材にこだわったお惣菜やお弁当を作っている「小豆島惣菜店」です。
和洋いろんなお惣菜がショーケースに並んでいて、カウンター席でワインと共にいただけるみたいなのですが、登山前なのでぐっとガマン。小豆島の海の幸や野菜などを使った、8種類ものおかずが入ったお弁当を買っていくことにしました。
せっかくのお弁当が中でごっちゃにならないように、そっとバックパックの一番上に乗せて、山上の駐車場からハイクアップ開始。
元々冬場は晴れることが多い小豆島ですが、この日もきれいな晴天で、まさに小春日和でした。紅葉もそろそろ始まっている感じで、暦の上ではもう冬なんだけど、さわやかな秋山の趣き。あちこちから海が見えるのも島山の魅力です。
星ヶ城山は、島のやや東寄りに位置し、西側には紅葉で有名な寒霞渓(かんかけい)があります。山麓から登ると3時間くらいかかるのですが、寒霞渓の駐車場からだと、片道1時間程度。標高600mあたりからのスタートなので、お気楽ハイキングで行けます。
筆者は観てないのですが、〝酒場詩人〟吉田類さんが各地の低山を旅するNHK番組『にっぽん100低山』で、2024年11月22日にこの山が紹介されたと地元の方が教えてくれました。
星ヶ城山の南斜面は、火山活動によって形成された急峻な崖なのですが、山頂付近はなだらかな地形で、心地よい森林浴が楽しめます。星ヶ城山には山頂がふたつ。標高817mの東峰、805mの西峰で、それぞれ山頂に神社が祀られています。
『古事記』によると、伊邪那岐命と伊邪那美命が国生みをしたとき、大八州(淡路島、四国、隠岐島、九州、壱岐島、対馬、佐渡島、本州)に続いて六つの島を生みますが、二番目に作られたのが「小豆島(あづきじま)」。その祖神を祀っているのが阿豆枳島(あずきしま)神社です。
東峰では、神社の東側に海が見えるビュースポットがあります。ちょっとした広場になっていて、休憩適地でもあります。
ちょうどお昼どきでもあり、小豆島惣菜店で買ってきたお弁当をいただくことに。景色を眺めつつ、彩り豊かなお惣菜に舌鼓を打ちます。島の恵み、美味しいなぁ。
この日はよく晴れて景色がよく、はるか遠くに鳴門海峡と大鳴門橋も見えていました。
大鳴門橋遠望 島旅の初日は、のんびり船旅とグルメ、そしてのどかな山上ハイキングを楽しみました。明日はちょっと冒険的なコースにチャレンジしますよ。