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神輿が激突する「灘のけんか祭り」の舞台! 低山ながら播磨灘を見下ろす絶景の「御旅山」へ

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黒田官兵衛ゆかりの山城跡がある「甲山」から下ってきて、東隣にある「御旅山(おたびやま)」へ登ることに。南北に細長く尾根が伸びる御旅山は、標高141mと、98mの甲山よりは少し高いとはいえ、播州平野に点在するかわいらしい低山のひとつ。海と川が近い高台なので、古代の人には魅力ある場所だったようで、古墳群が点在しています。

この山は「灘のけんか祭り」の舞台となる松原八幡宮の御旅所があるところから、御旅山と呼ばれています。

灘のけんか祭りは、中世頃に起源をもつ歴史ある神事で、絢爛豪華な装飾を施した屋台を盛大に練り競う屋台練り、ふんどし姿の男衆が勇壮果敢に神輿をぶつけ合う神輿練りなど、全国に数ある「けんか祭り」の中でも、最大規模を誇る播磨を代表する祭りです。

妻鹿、松原、中村、宇佐崎、東山、八家、木場の7ヶ村が集まり、迫力ある「練り合わせ」を行うのが、この御旅山の麓なのです。10月14日の宵宮、15日の本宮の二日間にわたって、この地域全体がものすごい熱気で包まれます。

祭りの後の静けさが漂う山頂へ

御旅山は、標高わずか140m。登山道はいくつかありますが、北側から登って南側の〝練り場〟へ下るコースを選びました。山麓北側の登山口から、つづら折りの急登ですが、ひとがんばりすれば絶景の山頂に出ます。

山頂部はちょっとした広場になっていて、あずまやがひとつ。登ってきた北側を見ると、市川と姫路の市街地が見えます。ちょっとわかりにくいですが、白鷺城とも呼ばれている国宝・姫路城も見えています。

すぐ目の前にある電波塔が建っている山は仁寿山、右隣に小富士山があり、そちらからぐるっと縦走するとそれなりに歩きごたえのあるコースになります。

南側を見ると、明るい播磨灘が広がっています。市川の河口部の向こう側には、美味しい魚で知られる家島諸島。さらにその背後に重なるように、香川県の小豆島の巨大な島影も遠望出来ます。

このあたりで獲れる魚は、「前どれ」と呼ばれていて、漁場と漁港、消費地が近いことから、とびきり新鮮な海の幸がいただけます。極太で脂が乗った「伝助穴子」、刺身で味わえる「坊勢鯖」、牡蠣の養殖も盛んです。春なら「華姫さわら」、夏には「白鷺鱧」。海を見てるだけで食欲が湧いて困ります。