ソトラバ

県内最大級の前方後円墳からの絶景にため息! 秋は紅葉に魅せられる「紀伊風土記の丘」三世代プチハイキング

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

  • 大日山35号墳前方部からの景色
  • 大日山35号墳後方部からの景色
  • 墳丘の階段を上がる息子
  • 大日山35号墳に向かう2人
  • 休憩所に続く道
  • 杖を持つ息子
  • センダン草がついた足
  • 岩肌の露出した道
  • もみじのアップ
  • 展望台に向かう2人
  • 万葉植物園
  • 分岐右の道
  • 移築住居
  • 資料館の庭
  • 資料館
  • エントランスの坂道
  • 案内板

さて、問題です。歴史の教科書にも登場する「古墳」ですが、日本にいくつ存在するでしょうか? 答えは、16万基以上。日本の郵便ポストの数が約17万本なので、各所で見かける郵便ポストに次ぐ数の古墳が、全国に点在しているわけです。

なかでも、日本最大規模の古墳群として特別史跡に指定されているのが、和歌山県和歌山市に所在する「岩橋(いわせ)千塚古墳群」。現在確認されている古墳の数は、約900基! その保全と公開のため、県立の博物館「紀伊風土記の丘」が構えられています。

紀伊風土記の丘では、標高約150mの丘陵を約3kmで1周できるため、初心者向けのハイキングコースとしても親しまれています。紅葉シーズンのなか、ハイキング歴20年以上の母、ビギナーの私、まもなく3歳になる息子で散策してきました。

個性豊かな古墳が出迎える資料館

紀伊風土記の丘は、地元民にはポピュラーな場所。私も幼い頃から遠足やマラソン大会でたびたび訪れてきました。しかし、駐車場のそばにある案内板を改めて眺めてみると「詳しくは知らなかったかも。立ち寄ったことのない道も結構あるんだな」と気付かされました。

案内板

エントランスの坂を上がって、最初に見えてきたのは資料館です。

資料館

資料館には、頭の後ろにもう1つ顔の付いた「両面人物埴輪(はにわ)」や、翼を広げた「鳥形埴輪」など、岩橋千塚古墳群で出土された全国的にも珍しい形の埴輪が展示されています。そのことにちなんで、資料館の庭には個性豊かな現代版埴輪たちがずらり。

資料館の庭

資料館の周辺には、国や県が重要文化財に指定する江戸時代の移築住居や、復元された古墳時代の竪穴式住居などがあり、住居内に入って見学することができます。

移築住居

万葉植物園で紅葉のもみじ狩り

広場を抜けると、ハイキングコースにつながる分岐が現れます。公式のおすすめコースは「公開古墳エリア」から始まる時計回りですが、私たちは反時計回りで進むことに。

分岐右の道

というのも、真っ先に「万葉植物園」の紅葉を見たかったからです。ここには万葉集で詠われる約70種の植物が植栽されており、一番奥にもみじが綺麗な展望台があります。

展望台に向かう2人

木々に覆われて展望台の景色はそれほどでしたが、紅葉はベストシーズンでした! 息子は、花より団子。紅葉そっちのけで、展望台のベンチに座り、おやつのみかんを頬張ってエネルギーを補充。お腹も心も満タンになったところで坂を上りはじめました。

もみじのアップ