軽量で保温性に優れたアウトドア用ダウンは、秋冬のアウトドア・キャンプの強い味方。しかし、アウトドア用ダウンと一口に言っても様々な種類があり、物によって値段も機能も全く異なります。自分にぴったりな1着を見つけるためにも、アウトドア用ダウンを選ぶ時のポイントをご紹介します。
保温性は「ダウンの比率」で左右される
アウトドア用ダウンでまずチェックをしておきたいのは、最も重要な「保温性」です。この保温性を左右するのが「ダウンの比率」。ダウンジャケットは、タンポポの綿毛のような形状をした「ダウン」と、一本の羽のような形状の「フェザー」の2種類が混ぜて詰められており、この割合によって暖かさに違いが生まれます。
ダウンの割合が高いものは空気を多く含むため、断熱効果が高くなります。保温性・軽量性などの機能性を重視するなら、ダウンの比率が70~90%のものをチョイス。しかし、ダウンの割合や質が高くなるにつれて商品も高額になります。機能性とコスパのバランスを取りたい方は、フェザーの割合を上げましょう。
「フィルパワー」の数値で分かるダウンの質
ダウンジャケットに使われるダウンの質は、「フィルパワー」で数値化されています。フィルパワーとは、羽毛のふくらみの大きさを表す数値のこと。数字が大きいほど保温性に優れていることを表すため、暖かさにこだわる人は600以上のものを選ぶと良いでしょう。さらに、700以上は登山に対応できるレベル、800以上は雪山のような厳しい環境でも使えるという目安になっています。
またダウンの羽毛には、安価な「ダック(アヒル)」と高価な「グース(ガチョウ)」の2種類があります。一般的にフィルパワーが高いものに使われる場合が多いのが、上質なグースの羽毛。どちらが使われているかを確認しておけば、品質面でも安心の1着が選べます。