冬の澄んだ空気と美しい雪景色の中で楽しむ「雪中キャンプ」は、他の季節とは一味違う魅力があります。冬は虫が少ないため、虫に煩わされることなくキャンプを楽しめるのもメリットのひとつ。しかし、雪中キャンプには寒さや積雪に対応するための準備が不可欠です。今回は、雪中キャンプに最適なテント選びや設営の基本を見ていきましょう。
雪中キャンプ時のテント設営の基本
雪中キャンプでは、まずテントを設営する場所をしっかり整えることが大切です。雪の状態によって設営方法が異なるため、それぞれの状況に応じた対応を心掛けましょう。
もし、雪がうっすらと積もっている程度なら、テントを設置する前にしっかりと雪かきをしてから設営します。一方で、雪が深く積もっている場合には、すべての雪を取り除く必要はありません。代わりに積もった雪を均等に踏み固めて、テントの下に安定した基盤を作るのがポイント。これにより、テントが雪に沈み込まず、傾かずに設営できます。
また、ペグの使い方にも注意が必要です。雪が深い場合、通常のペグでは地面に届かず抜けやすいため、専用の長いペグを使用しましょう。強風で吹き飛ばされないためにも、テントをしっかりと固定しておくことが重要です。
雪中キャンプに適したおすすめテント
雪中キャンプを快適に過ごすためには、適切なテントを選ぶことも重要。一般的に使用される「3シーズン用テント」は、春夏秋のキャンプ向けに設計されており、寒さや風雪に対しては性能が足りません。そのため、雪中キャンプには「4シーズン用テント」を選びましょう。
4シーズン用テントは、冬の厳しい環境に耐えられるように厚手の素材で作られており、テント全体を覆う「テントスカート」が特徴です。このスカート部分が地面をしっかりと覆うことで、風や雪の侵入を防ぎ、保温効果がアップ。雪や風が強い環境でも、快適に過ごすことができます。