クッカーやスキレットなど、さまざまな種類があるアウトドア用の調理器具。なかでも最近は、「マルチグリドル」と呼ばれるアイテムが注目を集めています。いったいどのような魅力があるのでしょうか?
大きいのに軽い! お手入れも簡単な便利アイテム
マルチグリドルとはアルミニウムを使ってできた円形の平べったい調理器具のこと。中心に向かってすり鉢状にほんの少し傾斜がつけられているのが特徴で、中華鍋のような短めの取っ手も両サイドについています。
直径30cmほどのものが主流ですが、従来の調理器具と比べると軽量。重さ約1kg前後の商品が多いので、持ち運びにも便利です。
また熱伝導性が高く、弱火でも調理しやすいのがポイント。表面のコーティングによって焦げつきにくくなっているため、お手入れも簡単です。鉄製のフライパンを使う際のように、使用前後で錆止めのためシーズニングをする必要もありません。
焼いてもOK、煮てもOKで使い勝手抜群
日本におけるマルチグリドルのルーツは、韓国語で“鉄釜のフタ”を意味する「ソットゥッコン」。釜のフタをプレート代わりにして肉や野菜を焼く韓国文化から影響を受け、株式会社ジェイエイチキューが2021年に「鉄板マルチグリドル」を発売したのが始まりとされています。
そのため、マルチグリドルは焼いたり炒めたりといった調理にぴったり。肉や魚はもちろん、焦げつきやすい食材もストレスなく調理できます。また深めのくぼみがあるタイプなら、煮物や鍋料理など水分を多く使う調理も可能。フライパンや鍋として使用した後、そのまま食卓に出せるのも魅力です。
鉄板の無骨な見た目がスタイリッシュなので、オシャレな空間を演出したいときにももってこいなアイテムと言えるでしょう。