空き時間があればスマホを見つめる毎日で、星空を見上げたのは記憶の彼方…… という方も多いのではないでしょうか? 今回は天体観測をより楽しむための時間・季節・場所選びをご紹介します。
天体観測におすすめの季節と時間帯
天体観測をする季節として最適なのは、秋~冬。湿度が低く空気が澄んでいるため星がクッキリ見えやすく、日没が早いので夏場よりも長い時間、夜空の観測を楽しめます。逆に夏は空気中の水蒸気が多いため少しかすんで見えますが、天候や気温的には観測しやすいという利点も。
時間帯的には、深夜0~1時以降など、街灯りが減ってくるタイミングがベスト。日の入と日の出前の1時間半ほどは、日が出ていなくても空が明るい「天文薄明」という時間帯なので避けた方がよいでしょう。また、満月に近くなると月明かりで星が見えにくくなるので、星の観測をするのであれば新月に近い時期がベターです。
場所選びは「暗い」「視界が広い」ところをチョイス
天体観測をする場所も重要ですよね。場所の条件としては、「空が暗い」「視界が広い」ことがポイント。例えば公園・海岸・河川敷などの見晴らしの良い場所や、マンションの屋上など、街灯りが視界より低くなる場所も良いでしょう。
建物や灯りの少ない標高の高い山の上は、空気も澄みやすくベストスポット。もし手近なところで天体観測を楽しみたいときは、眺める方角に大都市などがなく、民家や自動販売機などから距離を置いた場所があれば、直接目に入る光を減らせます。