アウトドアを楽しむには、天気に左右されないアウトドアギアが欠かせません。なかでも特に重要になるのが、防水・撥水の機能。しかし、この2つの機能はそれぞれ異なる特性を持っています。今回は、防水と撥水の基準について詳しく見ていきましょう。
通気性が良い「撥水加工」
撥水とは「水をはじく」機能のこと。撥水はあくまで表面的な防護なので、使用や洗濯を繰り返すと、コーティングが落ちて撥水効果が低下してしまいます。また軽い雨なら大丈夫ですが、長時間の雨にさらされたときや強い圧力が加わった場合には、生地内に水が入るのを防ぐことができません。
しかし、撥水加工されていても生地には微細な隙間があるため、防水に比べて通気性が良く蒸れにくいというメリットがあります。
長時間の雨でも安心な「防水加工」
防水とは「水を通さない」機能のこと。生地自体が水をブロックしてくれる、または生地の隙間を埋めるように加工されているため、生地内への水の染み出しを防げます。防水加工されていれば、長時間の雨にさらされても安心でしょう。
水対策としては撥水より防水の方が優れていますが、防水素材は空気や湿気も通さないため通気性が悪いというデメリットがあります。そのため湿気が外に逃げにくく、内部が蒸れてしまう原因に。
良いとこどりな技術「透湿防水」
最近浸透してきたのが、「透湿防水」という技術。水は通さず、「気体」の状態の湿気は通すというかなり良いとこどりな技術です。透湿防水なら、雨天でも蒸れずに快適に過ごすことができるでしょう。